JICA海外協力隊の世界日記

ブータンゆっくり散歩道

現地の健康診断

皆さんこんにちは!

病気の早期発見など、定期的に健康診断を受けることは大切だと思います。
日本にいると学校や企業などで定期的に健康診断を受ける機会があるのではないかと思います。
私も日本で会社員をしていた頃は当然のことのように毎年健康診断を受けていました。

でもこれって他の国々ではどうなっているのでしょうか?
私もはっきりとしたことはわかりませんが、日本のように定期的に健康診断を受けられる国はそう多くは無いと思います。
特に私たちが派遣されている途上国や中進国では場所によって通常の医療さえまともに受けられないところもあり、定期的に健康診断を行っているところは少ないのではないかと思います。

そのような状況ではあるものの、幸いにも私の配属先では年次の定期健康診断が実施されていて、私も昨年、一昨年の2回受診させていただきました。
今回はブータンで実際に受けた配属先の定期健康診断の内容について書いてみます。

まず実施場所ですが、配属先に医師を呼んで実施しています。
会議室などを利用して医師が問診や簡単な検査を実施してくれます。

次に実施項目ですが、配属先で実施することもありレントゲンや胃カメラなど大がかりな機材が必要な検査はありません。
身長、体重、血圧などの基本項目に加え、血糖値の検査や検尿、医師の問診があります。
血糖値の検査は簡易測定装置を使用し、専用の針で指から微量の血液を採取して行われます。
また、これらの結果を基に将来心臓疾患などになるリスクについての説明とカウンセリングも行われていました。

少し変わったところで、昨年の健康診断ではHIVの検査とピロリ菌の検査を任意で受けることができました。
HIVの検査は簡易検査キットを使用した口腔内粘膜による検査が行われ、ピロリ菌の検査は検便による検査が行われました。
この2つの検査は一昨年の健康診断では実施されなかったので一時的なものなのかもしれません。
あと、何の薬かはわかりませんが、おそらく検査結果に合わせた薬の配布も行われていました。

最後に、日本で行われているような精密な血液検査はありませんでした。
また、視力や眼圧の検査、聴力の検査もありませんでした。
総合的に見て、現地に即した必要最低限の検査のみが実施されているようです。

では、また次回!

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