JICA海外協力隊の世界日記

さあやのザンビアタイム

#36 陸稲播種

Muli bwanji!(ムリブワンジ!)

ザンビアからこんにちは!

今日は農家圃場における陸稲播種の様子をお届けします。

ザンビアでは約半年間にわたる長い乾季が終わりを迎え、雨季を迎えました。乾季の間は全く雨が降らず乾燥した日々が続くので、半年ぶりに空から雨が降って来た時にはとても久しぶりな感じと共に、また稲作の季節が始まるぞーと気が引き締まる思いになりました。

私の任期は来年の7月までなので、これから始まる約半年間の雨季が、泣いても笑っても最後の雨季になります。悔いが残らないように、精一杯活動に取り組もうと思います。

陸稲播種2.jpg

さて、今年も雨季の始まりに合わせて農家圃場に陸稲の種子を播種しました。昨年は家や配属先から少し離れた農家を中心に稲作栽培指導を行っていたのですが、交通手段確保の難しさなどの観点から、今年は家から徒歩圏内の農家を中心に活動を行っています。これまで地道に農家圃場に通い続けながら、人間関係構築や稲作に適した圃場選定を行ってきました。

まずは上の写真にあるように、畑を耕したり、稲の生育に邪魔になる植物の根を取り除いたり、土地を平らにしたりする圃場整備です。これがかなりの重労働。しかし、この作業が完了しないことには種を播けないので、私も農家も必死になって頑張ります。

圃場がある程度綺麗になったら、播種のために基準になる線を30cm間隔で引いていきます。今回は写真にもあるようなラインマーカーという稲作のために開発された道具を使って線を引いていきます。

陸稲播種4.jpg

陸稲播種5.jpg

線を引き終わったらいよいよ播種です。引いた線に沿ってだいたい30cm間隔に20粒くらいになるような播種密度を保ち種を播いていきます。最初はなかなかこの密度を保ちながら線に沿って均等に種を播くことが難しいのですが、だんだんと感覚をつかんでいきます。

陸稲播種6.jpg

そしてずっとかがみながらの作業なのでかなり腰が痛くなります。

今回一緒にやった農家さんもかなり辛そうでした笑

全て播き終わったら足で種を播いた場所に土を被せていきます。この時にしっかり土を被せないと、雨で種が流されてしまったり、ネズミや鳥に食べられやすくなってしまいます。土が乾燥している場合は、上から軽く踏んでいきます。

陸稲播種8.jpg

作業はこれで終了!あとは雨を待ちます。播種はタイミングも重要で、雨の前後が良く、播いた種が湿った土に触れることで発芽が促進されます。種を播いた後ずっと雨が降らないと、種子が悪くなってしまったり、天敵に食べられてしまったりするリスクが大きくなります。灌漑施設にアクセスするのが難しい場合が多いかつ、ザンビアでは天気がとても変わりやすいため、この時期は頻繁に天気予報をチェックして、播種のタイミングを見計らいます。

今回はうまく雨の前後に播種することができました!健やかに育ちますように。

陸稲播種9.jpg

播種作業をやり切った農家さんと一緒にガッツポーズ。

陸稲播種10.jpg

陸稲播種11.jpg

農家さんが用意してくれたお昼ご飯。畑で食べます。

2枚目の写真はメイズを発酵させて作ったザンビアの伝統的な飲み物。

疲れた身体にとても沁みます。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ