JICA海外協力隊の世界日記

さあやのザンビアタイム

#63 任期満了!帰国しました

Muli bwanji!(ムリブワンジ!)

ザンビアからこんにちは!

というお決まりの挨拶からいつもスタートしていましたが、今回は任期満了・無事帰国を迎え、日本からお届けしています。

出国前は稲の収穫期と重なり、とにかく慌ただしい日々でした。

配属先での収量調査、農家圃場での収穫、学校での稲刈りやおにぎりづくりが終わったかと思えば、次は感謝とお別れのあいさつ回りです。

2年間共に過ごした時間があまりにも濃く、日常となっていたせいか、「次いつ会えるか分からない」という実感が湧きませんでした。

配属先ではFarewell partyも開いてくれて、みんなでシマを食べ、踊り、楽しい時間を過ごしました。

配属先の仲間たち

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小学校・中学校でバケツ稲栽培を一緒に取り組んだ先生や生徒たちともお別れ。

チテンゲ布や手紙のプレゼントまであり、とても嬉しかったです。

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稲作を一緒に頑張っていた農家さんともお別れ。

今年収穫した稲の種を来年も播いて、どんどん増やしていくと約束してくれました。

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あいさつ回りを終え、荷造りをして首都にあがりました。

2年間暮らした家には物もたくさんあり、荷造りは一苦労。

そんな家ともバイバイ。電気はほぼなく、お湯もなかなか出ず、虫が入り放題でしたが、いざ離れるとなると、寂しさがこみ上げてきました。

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ザンビア出国前日にはJICA事務所で最終報告を行いました。

パワポを作りながら、この2年間の出来事を思い出し、何度も涙がこぼれそうになりました。

それほど、この2年間は私にとってかけがえのない経験だったのだなと実感しました。

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そして出国当日。夜のフライトまで時間があったので、カウンターパートたちと最後のシマを食べに行きました。

日本には美味しい日本食もあるし、道路も舗装されているし、電気水があってお湯のシャワーが浴びれるし、温泉だってあるし、電車バスの時刻表があってだいたい時刻表通りに来るし。。。

と、日本にはザンビアにはないものがたくさんあるので、割と帰国を心待ちにしていましたが、唯一ザンビアにはあって日本にはないもの、それがシマです。

シマをこの2年間ほぼ毎日食べていたこともあり、以前腸チフスという病気になり、ひどい腹痛と下痢で何も食べることができなかった時、初めて1週間くらいシマを食べなかった期間があり、その時に1番食べたくなったものがシマでした。

これには自分でもびっくりしました。それくらい、私はシマが大好きで、身体の一部になっていることに気が付きました。

ザンビア最終日には、そのシマを思う存分、納得がいくまでよく味わって食べました。

シマはいつも誰かと一緒に食べ、自然と会話が生まれるものでした。

ザンビアに溶け込めたのも、シマのおかげだと改めて感じました。

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出国直前までは私の偉大なる母、カウンターパートたちと共に過ごしました。

彼女たちはみんな我が強く、赴任当初は「絶対に分かり合えない」とまで思っていた彼女たち。活動中イライラすることも多かったし、何度もぶつかったけど、私が弱っている時はしっかりと支えてくれて、私を仲間として受け入れてくれた大切な存在です。彼女たちのおかげで私は強くなれました。本当に彼女たちが大好きです。

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出国の時刻が迫る中、実感が全く湧いていませんでしたが、ザンビアで出会った人々と、今まで当たり前に毎日会っていた人々と、今度いつ会えるか分からない、ひょっとしたらもう会えないかもしれないと思うとどっと涙が溢れてきました。

高校生の時に「アフリカで現地の人々の役に立ちたい」と思い、その思いを胸に協力隊を目指して大学進学・卒業、訓練を経て踏み入れたザンビア。

強い意志を持ってきたはずなのに、最初は思い通りにならないことも多く、異文化の中、日本と時差がある中、夜は毎日停電で真っ暗の中、今までに感じたことのない孤独を感じ、その生活は想像以上に辛く、たくさん泣きました。

「自分で決めたことだから、これは自分の夢だったんだから」と思う反面、もう帰りたいと気持ちが弱くなることも何度もありました。

ですが今思えば、それも良い経験であり、この2年間、1つ1つの経験が間違いなく自分を強くさせてくれました。

日本ではなかなか感じることがない圧倒的マイノリティの経験、それを経験したからこそ得た気づきや学びは数えきれません。

何度も壁にぶつかりながら、現地の人々との絆、信頼を、諦めずにコツコツゆっくり積み上げてきました。

そして配属先の人々と稲の調査をした日々、学校で稲が育つ様子を初めて観察する生徒たちの顔、農家さんと収穫の喜びを分かち合った瞬間、そういった1つ1つの情景は、私にとって一生忘れないかけがえのないものになりました。

様々な理由で任期短縮を選択しなければならなかった人たちもいることを思うと、この2年間任地で活動をやり遂げられたことは奇跡であり、誇りに思います。

そして何よりも日本、ザンビア双方で支えてくれた人々のおかげで私は頑張ることが出来ました。

「ザンビアに稲作隊員で来て良かった」―― 今は心からそう思うことができます。

任期は終了しましたが、これからもこの経験を糧に、支えてくれた人々に恩返しができるように精進していきます。

これにて、全63話さあやのザンビアタイムは完結です。

ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。

このブログを通して少しでもザンビアという国についてや、JICA海外協力隊に関心を持ってくれた人が増えたら嬉しいです。

本当にありがとうございました。

~ Zikomo Kwambiri ~

(ジコモクワンビーリ:ニャンジャ語で「ありがとうございました」)

帰国して1番最初に食べたものはとんこつラーメンでした。

2年ぶりのこの味は、身体に染みわたりました。

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