JICA海外協力隊の世界日記

さあやのザンビアタイム

#13 稲作農家のモニタリング

Muli bwanji!(ムリブワンジ!)

ザンビアからこんにちは!

今回は雨季初めに稲の種子を配って研修を実施した稲作農家の畑へモニタリングに行った様子をお届けします!(研修に関する記事は「#7初めての農家研修」を参照)

種まきからだいたい50日。生育の差が分かりやすくなるタイミング、追肥をするタイミングで実施しました。

最初に農家に集まってもらい、生育後半にかけて重要になる栽培のポイントを説明したり、農家にこれまでの課題を共有してもらったりしました。

その際に11人アンケート調査方式で種を播いた日や、肥料をいつどのくらいあげたかなど、質問をしました。植え方など、最初の研修で伝えた内容通りに実践している農家が多くとても嬉しく思いました。

モニタリング3.jpg

モニタリング4.jpg

その後、できるだけ多くの農家圃場を実際に見に行きました。

そこで目の当たりにしたのは深刻な水不足です。

今回農家に配布した稲は最低でも5日で20mmの雨が必要と言われています。

ところが、ザンビアの私の任地は雨季にも関わらず1か月全く雨が降っていません。それどころか日中は30度超えの太陽カンカン照りの日々が続いていました。

灌漑設備を持っている農家の圃場ではうまく育ち、灌漑設備がなく井戸も空っぽになってしまった農家の圃場では稲が枯れていたり、水分ストレスによる障害が出ていました。

気候変動の影響を肌で感じた瞬間であると同時に、枯れている稲を悲しそうな顔で見つめる農家の方をみて、やりきれない何とも言えない感情になりました。

他にも、耕運するための牛が手に入らなくて結局種を播けなかった農家や、種まき後にその畑が犬の遊び場になってしまい、うまく芽が出なかった農家など...思いもよらぬこともたくさんありました。

なかなか一筋縄ではいかないものです。

しかし、ここで農家と一緒に落ち込んでいては前に進みません。課題を一つ一つ整理して自分にできることを見つけていこうと思います。

モニタリング6.jpg

モニタリング7.jpg

モニタリング8.jpg

枯れている稲の根元を鍬で掘り返し、稲の根を食べる幼虫がいないか確認している様子。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ