2024/01/10 Wed
人 生活
【最終回】Murakoze Rwanda! (ありがとう ルワンダ!)
【同僚の先生たちからお別れのプレゼント】
※ブログのタイトル「Turi Kumwe」はキニアルワンダ語でWe are togetherという意味です
Muraho(こんにちは)!
前回の投稿から時間が空いてしまいました。帰国して2ヶ月以上が経過しています。ルワンダから離れて時間も経っているので、今回の投稿で最後にしようと思います。今までお読みいただいていた皆様、ありがとうございました!
最後は、ルワンダを離れる時の様子と配属先に関して素晴らしいニュースがあったので、共有したいと思います!
■ ルワンダお別れ
2023年10月6日は私の配属先での最後の出勤日です。いつものように朝8時に出勤し、同僚たちに挨拶をし、先生たちは自分たちの授業へと向かいました。普段通りの風景でしたが、この日常が終わりを告げると思うと、寂しさが込み上げてきました。
帰国直前は新しい学年が始まっており、私の担当クラスはなかったので、生徒たちを訪ねて回り、授業のないクラスで日本語を教える機会を作りました。彼らからの日本に関する質問に答えつつ、挨拶や簡単な自己紹介を日本語で行い、同時に復習もしました。
日本について色々なことを共有してきましたが、ルワンダの人が持つ東京のイメージ。
『東京の空には、”TOKYO”という文字が浮かんでいるんでしょう?』
これだけは、2年間の活動の中で何度も誤った情報だよと教えても納得してもらえなかったのが心残りです。笑
そんな中、同僚から壮行会が開かれるとの連絡がありました。わざわざ壮行会を開いてくれるんだと嬉しく感じました。しかも、全校集会。総勢1,000人の前でスピーチすると考えると途端に緊張してきました。
ルワンダはスピーチを大切にする文化です。あらゆるイベントでスピーチが行われます。打ち上げパーティ、誕生日会、普通の飲み会の最後にも感想を発表していくこともあります。自分の想いを表現して、みんなに伝える。感情表現が豊かで、日本では恥ずかしくて言えないことでも惜しげもなく言える。そんな文化が好きになっていました。
そのため、スピーチでは、2年間の想いをルワンダ語で一言に。「Ndagukunda cyane.! (I Love you!)」
【全校生徒の前でスピーチする様子】
その後、音楽活動をしていた生徒が自作の曲を熱唱し、写真撮影大会も行われ、会は幕を閉じました。最後に、同僚の先生たちからお菓子の詰め合わせやルワンダ独特の柄のシャツとチノパンをいただきました。ルワンダでは洋服はよく贈られる品物ですが、特に欲しかった柄のシャツをいただけて嬉しかったです。
海外から来た私をいつでも助けてくれて、いろんなことを教えてもらい、CFC Familyの一員にしてくれたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。
最後に学校の風景と生徒たちとの写真をカメラに収め、学校を後にしました。色々な思い出が詰まった配属先。いつかまた訪れたいです。
そして、帰国までに同じルワマガナで活動する仲間たちが送別会を開いてくれました。配属当初は2人でしたが、帰国するまでに7人まで増えました。任地での生活が賑やかになり、何でも相談できる人たちが来てくれて、充実した毎日を送ることができました。
【ルワマガナ隊員のみんな】
また、本当の家族の様に接してくれる大家さん、いつも一緒に遊んでくれる近所の子供達、美味しいご飯を作ってくれるシェフの友達など、いつも困った時は親身になってサポートしてくれて、彼らの存在なくして、2年間を乗り切ることはできなかったと思います。
【家族のように接してくれた大家さん家族】
さらに帰国の際、首都に上がった時にはルワンダ隊員全体で送別会を開催してくれました。帰国の時も空港までたくさんの人が見送りに来てくれて、目頭が熱くなったのを覚えています。
年齢も出身地も派遣時期が違っても、たくさん遊び、活動や人生の相談までできるほど、深い付き合いができる仲間に出会えたのは一生の宝です。
【空港に見送りに来てくれた皆さん】
■配属先が国から表彰された!?
今月12月に、突然同僚から連絡があり、私の配属先であるCenter for Champions職業訓練校(CFC)が国から表彰されたと教えてもらいました。
添付されていたリンク(記事本文)を開くと全文キニアルワンダ語(現地語)の記事があり、そこには校長先生が賞状を授与されている写真が掲載されています。(写真の右端が校長先生)
このままでは、何が書かれているのか皆目見当もつかないので、Google翻訳を使い、読んでみることに。ちなみに、私が派遣されてすぐにキニアルワンダ語がGoogle翻訳に追加されました。派遣期間中、何度お世話になったことか。
翻訳にかけた文章を読んでみると、ルワンダで初めて、全校生徒全員が学年末のNational Exam(全国統一のテスト:進級・卒業をするにはこれに合格する必要がある)に合格したと記載されています。さらに、電気工事科の生徒の1人がルワンダで1番の点数を獲得したとも。
このニュースに心から喜びを感じ、すぐに同僚の先生たちにお祝いメッセージを送りました。あと2ヶ月ルワンダにいたら、喜びを共有できたのかと思うと少し寂しかったですが、喜びの方が何倍も大きかったです。私の活動がこの成果に少しでも貢献できていたのなら、2年間の活動が報われる想いです。
帰国後も変わらず連絡を取り合い、いつでもルワンダに帰ってきていいよと言ってくれる人たちに出会えたことはとても幸せなことです。このつながりを大切にし、今度は日本から文化や風景などを共有し、引き続き異文化交流の機会を広げたいと考えています。
【配属先の同僚たち。賞状をもって記念写真】
これにて、私の世界日記の投稿を終わりにしたいと思います。拙い文章でしたが、少しでもルワンダの魅力や協力隊の活動について知っていただけていたら幸いです。
現地の方のサポートに来たつもりでしたが、結果的にいつも助けられてばかりでした。学校の同僚、生徒たち、家族のように迎え入れてくれた大家さん、近所の友人たち、そして、協力隊仲間、JICAのスタッフなど、素晴らしい人たちに支えられて活動ができたと思っています。
協力隊の良い点は、現地の人々との深いつながりだけでなく、様々なバックグラウンドを持つ人々との出会いや人脈が広がっていくことだと思っています。尊敬できる人ばかりで、刺激をもらい続けていました。
楽しいことも、時には辛いこともあり、数えきれないほど多くの経験ができたルワンダの2年間は、私の人生でかけがえのないものになりました。
このような機会を提供してくださった全ての関係者の皆様に、心から感謝申し上げます。
最後はキニアルワンダ語で締めようと思います。
Murakoze cyane. Turi kumwe!
ありがとうございました! We are Together!
2021-7 (2019-3) 田口 雄太
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