JICA海外協力隊の世界日記

Turi Kumwe Rwanda! ~We are together~

ルワンダの観光地 PART 2 〜ルワンダの歩き方〜

                 【キャノピーウォークの吊り橋の上】

※ブログのタイトル「Turi Kumwe」はキニアルワンダ語でWe are togetherという意味です

Muraho(こんにちは)!

前回のルワンダ観光案内の続きを始めていきます!

◼️ Nyungwe Forest National Park (ニュングウェ国立公園)

ルワンダの南西部に位置するニュングウェ国立公園。なんと、今年2023年にルワンダで始めて世界遺産に登録されました!私も一度だけ訪れたことがあるのですが、広大な森林が広がり、樹齢何百年もあるだとう巨木が辺り一面を覆っている景観には圧倒されます。国立公園内には1000種類を超える植物と13種の霊長類が暮らしています。注目すべきは野生のチンパンジーが間近で見られることです。

残念ながら、昨年テロ組織によるバス襲撃事件が国立公園内で発生し、JICA関係者は現在立ち入り禁止になっています。私は立ち入り禁止になる直前に訪問したので、その時のことをリポートしたいと思います!

ニュングウェを訪れた際は、サファリカーをレンタルし、2日に分けてツアーを予約しました。

1日目はキャノピーウォークブリッジという高さ100メートル以上にある吊り橋を渡るツアーに参加しました。国立公園の森を見下ろす位置に設置された吊り橋からの眺めは、まさに絶景。世界でも有数の山岳熱帯雨林を一望できます。

しかし、下を見ないことをおすすめします。足元の鉄板は下の景色が見える様に透ける構造となっており、高所恐怖症でもない自分でも足がすくんで、10cm程度ずつしか進めませんでした。強風が吹くこともあり、その度に橋は左右に揺れます。まるで遊園地のアトラクションです。雄大な自然と刺激を求めている方はぜひ堪能してください。

2日目は、旅の目玉。チンパンジーを観察しにいくツアーに参加しました。チンパンジーを観察できるベストタイミングは早朝らしく、朝4時に起床し、日の出が出る前に出発します。チンパンジーは野生で生活しているため、ツアーは基本的にチンパンジーを探し出すことがゴールになります。そのため、道なき道を歩き、時には急勾配の泥道を登りながら探していくので、さながら財宝を追い求めるインディー・ジョーンズになった気分になります。

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                 【チンパンジーを捜索中】

そして、その瞬間はきました。目の前に20頭ほどの集団で生活しているチンパンジーを発見!10メートル先ぐらいの木の上で活発に動き回っている姿を見ることができました。この様な光景を目にできることは非常に幸運なことみたいです。チンパンジーは基本的に毎日移動をし、違う場所で巣を作るため、決まった場所で目撃することは基本的にありません。そのため、レンジャーが毎朝探しにいき、トランシーバーでガイドと連絡を取り合いながら、観光客を誘導しいていきます。そのため、6時間近く歩いて、やっととても離れた距離にいる姿を見つけられることがほとんどのようです。今回の経験は本当に貴重だった様です。サファリカーに乗って動物をみるアカゲラ国立公園と異なり、自分の足を使って探し出すので、見つけることができた時の感動はひとしおです。

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                【野生のチンパンジーを間近でみられます】

雄大な自然を全身で感じられるニュングエ、ぜひ訪れて欲しいです!

            【ルバブの湖畔沿いのリゾート】

◼️ Rubavu (ルバブ)

ルワンダ西部に位置するルバブ郡。ここも前回おすすめしたカロンギと同じくキブ湖に面する街です。ここにコンゴ民主共和国との国境の街で、日々コンゴから人や物が行き交っています。また、観光地として発展しており、キブ湖沿いにリゾートホテルやレストランが軒を連ねています。キブ湖沿いの景色は、私の地元である神奈川県の江ノ島や鎌倉の海沿いの景色にどこか似ており、懐かしさを感じました。絶対に感じられない潮風を脳内で補完できそうな錯覚がしてきます。

そして、ルバブにはなんと温泉があります!キブ湖のほとりに火山の影響で70度くらいのお湯が湧き出ている場所があり、そこを土嚢で囲うことで温泉にしています。常にお湯が湧いているため、源泉の場所に行くと非常に熱いですが、少し離れたところに行くと40度程度で、とても気持ちいいです。中はキブ湖をそのまま利用しているので、湖に入る感覚ですが、日本の泥風呂みたいで楽しめます。

価格は2,000frw(約200円)でお手頃です。キブ湖の泥で作られた泥パックもあり、言い値で10,000frw(約1,000円)です。美白効果があるかは未知数ですが、チャレンジ精神がある人は試してみてください!

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           【ルバブのキブ湖の水を利用した温泉】

2023年11月現在、ニュングウェと同様、襲撃事件があり、治安が悪化しているため、JICA関係者は立ち入り禁止区域の一つとなってしまっています。しかし、個人的にルワンダで一番リゾート気分を味わうことができる街なので、治安が回復したら訪れてほしい地域です。

             【フイエの民族博物館】

◼️ Huye (フイエ)

ルワンダ南部に位置するフイエ郡。首都キガリから車で約3時間の場所にあります。ルワンダの中でもTOP3に入るくらい発展している街です。街中には国際大会が開催される様な大きなスタジアムがあり、今年の夏にはここで中等学校東アフリカスポーツ大会が開催されていました。また、地面は石畳が敷き詰められ、ヨーロッパ風の景観になっています。

フイエは同期隊員の任地で、2年間の間に10回近く遊びにいかせてもらっていたので、フイエの観光地は大体訪れた自負はあります。その中から、観光におすすめの場所を紹介しようと思います。

まず、キガリからバスに乗っていくと最初に入っていく所がバス停です。バス停はフイエの入り口になっています。バス停自体が商業施設のようになっていて、レストランをはじめ、お土産屋さんなどが所狭しと店を構えています。バス停自体も他の地方都市のバス停と比べても2〜3倍程度の敷地面積があり、初めてきた時はその大きさに圧倒されました。

そして、バス停を出ると幹線道路沿いに民族博物館がお出迎えしてくれます。入り口には神社にある狛犬の様に、前回の記事で紹介したイニャンボ(大きな角の牛)のオブジェが設置されています。

入園料は8,000frw(約800円)です。館内には、ルワンダの伝統的な民芸品やルワンダの王国時代の住居や衣装、武器、楽器などが展示されています。特に私が興味を惹かれたのは、西洋の文化が入ってくる前のファッションです。洋服はほぼ裸で、高貴な身分の人はイヤリングなどの装飾品を身に纏っています。その中でも衝撃的だったのは、髪型です。え、物理的にそんな髪型できる?みたいな髪型をしている人の写真が展示されており、目が離せませんでした。日本のちょんまげ、中国の辮髪など、世界には独特な髪型が数多くありますが、ルワンダもその一つでした。写真はもっておらず、文章で表現するには芥川賞をとれる程の実力がないと難しいので、気になる方はここを訪れて、直接確認してみてください!他にもルワンダの伝統文化を知ることができる展示物が多くあるので必見です。

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                   【イニャンボの門】

次は、フイエマウンテンコーヒーです。ここはフイエの中心街からバスで30分ほど行ったところにあります。その名の通り、山間にコーヒーファームが設置されており、コーヒーツアーも行っています。ツアーに申し込むと、まず山登りから始まります。コーヒーの木が山の中腹辺りに生えており、そこに辿り着くまでに体力の半分を持っていかれます。辿り着くと斜面に沿って、コーヒーの木々が辺り一面に広がっている様を見ることができます。

コーヒーに関する説明を一通り聞くと、頂上を目指してさらに斜面を登っていきます。途中、岩場を通るのですが、そこではルワンダにかつていた王様の伝承を聞くことができます。伝承を聞いた後は、引き続き頂上を目指して進みます。頂上に着くとマウンテンコーヒーの豆を使用した淹れたてのコーヒーを飲むことができます。ツアーの途中は、なんで山登りしなければいけないんだろう、と疲労困憊の中で考えていたのですが、頂上に着くと意味がわかりました。フイエの街並みを見下ろしながら、コーヒーを嗜む。格別です。アクティビティとセットでコーヒーを楽しみたい方、おすすめです。

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               【伝統的な方法でコーヒー豆を焙煎】

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               【コーヒーマウンテンのモニュメント】

最後に、フイエで一番お世話になった場所を紹介します。中華料理屋です。え、中華料理?首都にもあるじゃん、と思われるかもしれませんが、地方都市で食べる中華に羨ましさと特別感を抱いており、フイエに来る際には必ず訪れています。なんなら、最後の方は中華料理を食べにフイエまで行っていました。他の店との違いはあまりないのですが、安い、早い、うまい、の3拍子揃っているところが魅力です。フイエで食事に迷ったら、とりあえず行ってください。味は保証します。

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           【早い、安い、うまいのフイエの中華料理。量も多くて満足です】

書いていて、私の任地のルワマガナがないことに気づいたのですが、観光地として紹介できるような場所はありませんでした。その代わり、ベッドタウンとして栄えており、交通の弁もよく、首都からも近いので、暮らすには最高の場所です。2年間住んで、大好きになった場所なので、旅行の際に時間が余りそうだなって思ったら、立ち寄ってみてください。

ルワンダ愛が溢れて、長文になってしました。笑

最後までお読みいただき、ありがとうございます!ルワンダは治安もよく、親切な人が多い国民性の国なので、アフリカ初心者の方、アフリカ行ったことあるよって自慢したい方、ぜひ訪れてみてください!

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