JICA海外協力隊の世界日記

Dive into Jamaica

年が明けて

みなさんこんにちは、

協力隊の諸先輩から、「2年は早く過ぎる」とか、「1年目は長いが2年目からはあっという間だった」など多くのアドバイスを受けて2年目に突入しました。自分自身が1年を過ごした感想としては「あんまり変わんないな」でした。
確かに1日は早く過ぎる日もあるし、1ヶ月は直ぐに進む印象ですが、それと同時に多くを学んでいる実感があるのでその速さに納得してしまいます。
それに世界中どこにいたって1日は24時間ですし朝には太陽が出るし夜には月が出るので、「海外だから」とか「日本だから」という感じでは無い自分にとってはいつも通りの年の始まりでした。
2019年初めての仕事はマングローブ調査のための南部へ遠征でした。写真はジャマイカ南部のクラリンドン・ジャクソンベイから見る朝焼けと明けの明星です。

ジャマイカは2000年代にハリケーンアイヴァンの被害に遭いました。立て続けにジャマイカはハリケーンの被害にあったので10年たった今でもマングローブ地帯の中心は荒野のままです。
マングローブ林の再生には非常に長い時間がかかります。また波風の影響で土砂が堆積すると今までは潮の満ち引きが有ったところが変わってしまい海水が引かなくなります。そうなると高塩分濃度の湿地帯に変わり、そこに生息していたマングローブは全て枯死してしまいます。写真は海沿いの場所でかつてマングローブ林があったところです。この地域一帯は渡り鳥の休養地で、大型のペリカンやグンカンドリ、ミサゴなどが多く生息していたそうです。

最後の写真はかつては多くのマングローブの大樹があったと言われている地帯です。10年以上経つのにマングローブの苗木が少し見える程度で、大きな回復にはいたっていない地帯です。これを再生させるには重機などで地面を抉り水の循環を再生させる必要があるそうです。
今回の調査の目的がマングローブ林における被害状況の評価だったので、これをもとにリハビリテーション計画をここから始める予定です。

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