2017/09/16 Sat
生活
お金がなくてもしあわせ、、？
セネガルで暮らし始めてから
「優しさ」ってなんだろうと考えることが増えました。
「いい人」ってどういう人なんだろうかと考えることが増えました。
ソコンで暮らしていて
わたしによくしてくれる人たちは
みんなそれなりにお金があるお家だからです。
お金があるから「優しい」のか
お金があるから「いい人」と感じるのか‥…
日本にいた時も、
お金はもちろん大切だと思っていました。
働いてからは
お金を稼ぐことの大変さ・お金の尊さを知ったつもりでしたが
お金に貪欲であることに対しては
良くないイメージを持っていました。
お金なんかより大切なことがある
そうに思うことで、
お金から目を背けてきたように思います。
↑ お金さえあれば誰でも食べられる
首都ダカールのハンバーガー（4500fcfa：約900円）
セネガルに来てから
面と向かって「お金ちょーだい」と言われることに驚きとすごいストレスを受けたのを覚えています。
挨拶をしたらその次の言葉は「お金ちょうだい」
挨拶もなしに通りがかりに「お金ちょうだい」
他に言うことはないのだろうかと
悲しくなるくらいこの一年この言葉とともに過ごしてきました。
このような環境のなかで
「お金くれ」と言われず
カタコトの現地語を一生懸命きいてくれて
根気良く教えてくれる人に出会ったとき、
なんていい人なんだ！
と思わずにはいられなかったです。
お家に遊びに行かせてもらうと
それはもう
わたしの借り家よりも
ずっといい家に住んでいることが多いです。
金銭的な豊かさは
その人の行動を大きく変える、のではないかと思います。
金銭的なものさしだけでは
もちろんはかりきれないけど
金銭的に豊かな生活してる人は
私に『くれくれ」を言いません。
むしろ、マンゴーやナッツなどをお土産に持たせて帰してくれる人もいるくらいです。
また、
金銭的な豊かさは
教育にも比例するので
教養があると
わたしの立場も理解してくれやすいです。
どうしたって今のわたしは
ちょうだいと言われる立場になります
「ちょうだい」と言われて
何言ってるかわかんないと会話を放棄してしまう人より
「ちょうだい」って言われないで
根気良くお話ししてくれる人のほうが
わたしは居心地がいいです。
与えて与えられてという
関係が築けるのは
それなりの生活水準がある家だからです。
お金がなくても
しあわせだ、と言いたいですが、
しあわせじゃない、とは言えないですが
しあわせだ、とは言えないんじゃないかなと思います。（今のわたしは。）
やっぱり世界は
「お金なんて………」と
キレイごとを言っていては
ダメなんだとひしひしと感じます。
やっぱりお金って
生きる上で大切です。
貪欲であるべきほどに。
でも、
お金は
お金以上ではなくて
お金はお金であるだけ。
なにかと交換できる手段なだけのはずです。
でも
この世界の
ほとんどすべてと
交換できてしまうのがお金です。
お金で交換できないものって
あるのでしょうか。
愛とか生命とか
お金じゃ買えないってよく聞きますが
生命は
セネガルでは基本的な治療だって
お金がなければ受けられないこともあるし
病院が遠くていけなくて
生命を落とすことも日本よりずっとずっと多いです。
愛に関しても
わたしがセネガルでたくさんプロポーズされるように
肌の色が白い人はお金を持っているという理由だけで愛してると言われます。
愛もお金に置き換えられてしまいます（軽すぎですが）。
また、
セネガル人同士の結婚でもお金があるということは
性格や顔なんかよりよっぽど重要視されるように感じます。
生きるためには、
お金が必要だからです。
↑今が旬のソコンの焼きとうもろこし（100fcfa:約20円）
わたしは
JICAから家賃や生活費の支給を受けており
洗濯機とレンジとテレビはないけど
冷蔵庫と扇風機と水道はあるし
便利とは言えないですが、
時間があればできないことほとんどないです。
それもこれも
すべてお金があるから、なんだと改めて気付きます。
お金を稼ごうとすること
お金に貪欲なことは
とても強い生きるチカラなんだと思います。
「お金なんて…‥‥」と考えていた日本人のわたしより
「お金ちょーだい」というセネガル人のほうがよっぽど強い生きるチカラがあるのかもしれないです。
今日もたくさん
「ちょーだい」と言われました。
ソコンは今日も平和です。感謝。
明日も平和でありますように。
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