2018/06/05 Tue
文化
モロッコ料理と習慣~赤ちゃんが産まれたとき~
こんにちは。モロッコは5月17日よりラマダン(日の出から日没までの断食)が始まっています。日の出から日没と言っても、イスラム教徒が行う1日5回のお祈りのうち、朝一番のお祈りが行われる午前3時半頃から4番目お祈りの午後7時半頃までのことを指します。この間は飲食を行いません。病人や妊婦、授乳をしている女性、子どもは行わなくても良いことになっています。しかし妊婦や授乳をしている女性は、ラマダン期間に断食を行わなかった分、自分で日にちを設定してその分を補う必要があります。そのため、妊婦さんでも断食を行っている人が多いです。。
私も今しかできないと思い行っていますが、頭痛がしたり、やる気が起きなかったりします。「断食は健康にいいのよ!」とモロッコ人は口々に言いますが、その度に返答に困ります。昨年のラマダンの際に投稿した記事に、ラマダンのことは詳しく書いてあるので、良ければみてみて下さい。
さて、今日はモロッコの習慣と関係の深い食事について紹介したいと思います。これは、ラフィサ(Rfissa)と呼ばれるモロッコ料理です。モロッコではクスクスが有名ですが、ラフィサはクスクスと同じくらい古くからある伝統的な食事だそうです。
クレープのような薄い食べ物の上に、鶏とレンズ豆を煮込んだソースをかけます。フェネグリーク(ハーブ・香辛料の一種)を入れることもあります。
私が初めてラフィサを食べたのは保健センターだった気がします。
私はこれが大好物^^
今もよく保健センターで食べさせてもらいます。
なぜ保健センターなのでしょう?なぜなら、ラフィサは産後の女性が食べる食事として有名なのです。母乳の出が良くなるためだとか。そのため、出産後入院している際や、産後の健診の際などに出産をした女性の家族が差し入れ(お礼?) として保健センターに持ってきてくれることがあります。
モロッコでは生後7日目に子どもへの名づけ、そのお祝いが行われます。
アラビア語でスブゥア(Sboue)、フランス語でbaptêmeと呼ばれます。
子ども1人につき羊1頭を神に捧げます。羊をさばき、名づけをすることで子どもの健康や幸せを願います。貧しい家の場合は、お金が準備できたらで良く、一生のうちに1頭捧げます。人々を招き、ラフィサやさばいた羊を振舞うのだとか。結婚式のように踊ったり歌ったり賑やかに過ごします♪
日本でもお七夜と言って、生後7日目に名づけを行う習慣があります。
違う国、文化圏なのに似たような習慣があって面白いですね!
モロッコには、この他にも様々な習慣があり、地域により異なるそうです。
中には、医学的に良くないもの(臍の緒にヘナを塗る、注射をした部分にミントをこすりつけるなど)もありましたが、今はほとんど行われなくなっているそうです。
良し悪しは別として、こうした習慣の違いを知るのはとても面白いです☆
早いもので、帰国まであと1か月。
それまでにまた新たな発見があるといいな~と思っています!
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