JICA海外協力隊の世界日記

心はいつも晴れ☀ in Uganda

Ugandaの体育!

Mulenbe!(こんにちは)

今回は、ウガンダの体育の現状について紹介させてください。

ウガンダでは、2011年より小中学校で体育が必須となり、中等学校では全国32の体育/スポーツ推進校を中心に体育教育の普及が始まりました。教育・スポーツ省やNCDC(National curriculum Development center)は、報告書や政策を通じて体育の重要性を強調し、私たち体育ボランティアもスポーツ推進校に配属されて活動しています。

しかし、以下のように課題は山積みです。
1.体育が国家試験科目ではない(体育授業が時間割に組み込まれていなかったり、他の教科に置き換わっていたりする学校もあるそうです)。
2.体育の目的や指導方法を十分に理解している教員が少ない。
3.他教科と体育を兼任している教員が多いため、体育が後回しになる。
4.体育用具や設備が不足している。
5.生徒たちが運動できる環境が整っていない。(運動着、更衣室など)
そのため、ウガンダ教員たちの体育指導に対するモチベーションが低く、運動を苦手とする生徒たちを中心に授業への参加を嫌がります(サボります)。多くの場合、ボランティアは体育授業すべてを任されます。もちろん、体育専任として頑張っているウガンダ教員もいますが、私の場合も残念ながらマンパワーとしての活動です。「体育の授業を同僚と協働して行う」という要請であっても、現地の教員を巻き込むことは容易ではありません。

さて、私は新規派遣隊員としてナブマリハイスクールに配属されました。配属前の本校では、体育の時間は確保されていましたが、S1の生徒を除き、実際は授業が実施されていませんでした。つまり、体育=自由時間という認識でした。
現在は、S1、S2の各3クラス、及び、S3(自由参加)の計7クラスに対して、40×2コマの80分続きの授業を週1回ずつ行っています。が、悩みは尽きません。例えば、生徒たちのイメージする体育はゲームです。ボールがあればゲームを楽しみ、疲れたら休む、寮に戻るのが一般的だったようです。そして、球技(特にフットボール)に興味を示しますが、その他の活動はやったことがない生徒もいます。準備運動はしません。「ウガンダに合った体育授業とは何か」「様々な運動に挑戦させるためには」「運動の苦手な子も授業に参加するためには」「集団として動くことを意識させるためには」など、日々試行錯誤の連続です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Wanyala naabi!(ありがとうございました)

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