JICA海外協力隊の世界日記

セネガル日記

断食明け小祭「コリテ」

ラマダン(断食月)が終わり、6月5日に小祭「コリテ」が行われました。

セネガルではこの日、一般的には鶏肉料理を食べ、新しい服を着てお祝いするようです。

私は同僚の家へ行きましたが、その家では「鶏肉よりも羊肉の方がお祝いっぽい」という理由で、毎年羊を料理するのだそう。

お祝い=大量の料理=料理の手伝い=汚れてもいい格好 

これまでの経験に基づいて動きすい服とビーチサンダル持参で同僚宅へお邪魔しました。

予想通り、大量の野菜、捌いたばかりの羊肉があり、女性たちが楽しそうにおしゃべりしながら料理をしていたので私も手伝いました。私はフライドポテト担当になり、かなりの強火にかけられた寸胴鍋で大量の芋を揚げました。一緒に行った日本人隊員は、木臼担当になり、コップ1杯はある粒コショウを叩きつぶすという作業をしていました。そうしているうちに炭火で焼かれたレバーとあばら肉の朝食(と言っても12時頃)が出来上がり、料理を一休みし、みんなでいただきました。

食べ終わると、また料理を再開。

今度は、昼食(15時頃)に向けて、肉を煮たり焼いたり。豪華なごちそうが出来上がり、知り合いやこの家のお嫁さんの実家にも料理を届けに行きました。

夕方になるとみんな新しい服に着替え、女性は化粧をし、香水をふり、家族写真を撮ったり知り合いの家にあいさつに行ったり。子どもたちも新しい服を着て知り合いの家に行き、おこづかいをもらっていました。

セネガルで生活してもうすぐ1年になりますが、お祝いやお祭りは、だいたい同じ流れに見えます。手作りのごちそうや飲み物をいただき、着飾り、挨拶をする。日常の延長のようにも見えるこの行事で家族や友達と絆を深めているのだろうなと思います。私も配属先の同僚の家で過ごしましたが、お客様扱いではなく料理の人員として遠慮なく使われ、そのことに心地よさを感じる一日でした。

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