JICA海外協力隊の世界日記

セネガル日記

コマーレさんのガラス絵

私の任地ティエスには、「village artisanal 職人の村」という工芸品の職人たちの工房兼お土産物屋さんがあります。

セネガル国内にいくつかある「職人の村」。

中心地からアクセスが良く、品質にも定評があります。「職人の村」に行くと、カンカンカンカン、シュッシュッシュッ、ギュイーーーンと、職人たちの働く音が聞こえてきます。布、革、木、金属など様々なものを扱う職人さんがいます。

今回はガラス絵を紹介します。

ガラス絵工房は2つあり、どちらの職人さんの絵もそれぞれの特徴があり素敵です。初めてこの「職人の村」を訪ねた時から、このガラス絵に描かれている人たちに惹きつけられました。

1つの工房の職人コマーレさんが描くセネガルの人たちは、愛嬌たっぷり。描くのは、頭に荷物をのせて市場で買い物する女性だったり、うちわで仰ぎながら赤ちゃんにおっぱいをあげるお母さんだったり、ここの生活でよく見る光景。ここの人にとっては当たり前すぎる光景なのですが、外国人にとっては「セネガルらしい」のです。自分たちの「当たり前」をこうして捉えて描くのは、さすが職人だなと思います。

ガラス絵は、

(2枚目の写真の上から順に)

1 ガラスの裏側に下絵を描く。

2 服になる部分以外に色を塗る。

3 布を選び、裏側から張り付ける。

4 台紙を貼って完成。(※写真は、小さなサイズのマグネット)

という工程で出来上がります。

こうして書くと簡単ですが、実は意外に時間がかかり、ガラスなので扱いに気をつけないと割れてしまいます。やっと出来上がった作品の上に知らずに座って割るという場面を目の前で見ましたが、変な空気が流れました。笑い話になるまで少し時間を要しました。

ここの「職人の村」では、2019年1月までJICAマーケティング隊員が活動していて、彼がコマーレさんと一緒に始めた「ガラス絵体験」ができます。つまり、自分でガラス絵を作ることができます。

ガラス絵の最大の魅力は布を用いること。

そして、作る工程で一番楽しいのも、布を決める時です。

コマーレさんが仕立て屋からもらってきた、たくさんの端切れ布の中から気に入った布の気に入った配置を見つけるのには夢中になってしまいます。

布が決まると台紙の段ボールをつけます。糊が付いた切手のようなテープでガラスと台紙をくっつけます。

最後はコマーレさんの唾で仕上げてくれます。

(言えば水でも可)

セネガルに来た際には、ぜひ、ガラス絵体験を!

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