2024/04/30 Tue
人 文化
【18】日本のお正月!?ラマダンが終わったら...!
アッサラームアライクム!
4/9がラマダン最終日。翌日から3日間「イード・アル・フィトル」というお祭りでした。
イード初日の朝は、特別な礼拝があります。
そんな特別な日の話です。
朝5時半頃、モスクの近くにいると、人がぽつぽつと歩いています。
お祈りの時に使う、小さな絨毯を持っている人もいます。「礼拝に向かうんだ!!」
近くにあったモスクは大きめの所で、ラマダン期間にここへお祈りに来る人の姿を見ていました。
だから、てっきり、目的地はこのモスクだと思っていたのに・・・!
みんな通り過ぎて行きます。どこへ行くの・・・?
どうしても気になり、後をついて行くことに!
「この子何してんの?」という視線を受けながらも、好奇心には勝てません。
進むごとに、人は増えます。
女性も男性も、大人も子どもも。家族と一緒に、友達と一緒に。
まさに、日本の初もうでという感じ!
気付けば、群衆となっていました。
最終地点は、広場でした。
中まで入りたかったけど、さすがに自分一人だったので、目的地が分かった所で引き返しました。
「イード初日のお祈りは人が多く、モスクには入りきらないので、広場で行うこともある」と後で知りました。
この日は、隣町のエジプト人の友達に誘われ、朝から会う約束をしていました。
隣町に着いたのは7時頃で、礼拝を終えて帰ってくる群れに会いました。
隣町の名前は、シビンエルコーム。
この3月まで先輩隊員のミユさんが活動していました。
会う約束をしていたのは、マリアムちゃん。
ミユさんの友達で、そこから私も仲良くなりました。
マリアム、妹、弟、お母さんに会って、おしゃべりをしました。
「去年のイードのお祈りは、ミユと来たんだよ!」
一緒に写真も撮りました。
「あ!去年もここで、ミユと写真を撮った!同じ場所だよ!」
会話の中で、マリアムの口からは、ミユさんの名前がたくさん出てきました。
帰国したあとも、こうして思い出してくれる人がいるんだなあ。ミユさんの人柄だなあ。
そんな風に思い、とても温かい気持ちになりました。
お祈りの後の道はにぎやかで、ご飯屋さんはどこも人がいっぱい。
ご飯を食べて、弟とお母さんは先に家に帰りました。
マリアムと妹と一緒にジュース屋さんに寄って、お昼頃バイバイすることに。
マリアムの家まで見送ってから帰ろう、と思っていたら・・・問題発生です!
家に着いたけど、玄関の扉は閉まっており、2人とも鍵を持っていません。
「家の中に、お母さんと弟がいるんだから、開けてもらおう!」
と言うと「それは無理だよ・・・」
ラマダンが明けた初日の朝を、ほとんど寝ずに迎える人も多いそうです。
お祈りをして、ご飯を食べて、ひと段落をしたこのタイミング・・・
みんな寝ている!!!
言われてみれば、あれだけにぎやかだった道も、しんとしています。
携帯に電話をしても、インターフォンを鳴らしても、気付く気配なし。
途方に暮れていたその頃、出かけていたおじいちゃんが帰ってきました!
おじいちゃんに鍵を開けてもらい、一件落着。よかった・・・
その後、私が住む町に帰りましたが、こちらもとても静かでした。
今年のラマダン・イードが無事に終わりました。
たくさんの人とご飯を食べて、おしゃべりをして、この期間に知り合った人もたくさんいます。
彼らの文化や習慣に触れられて、とてもいい日々を過ごすことができました。
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