JICA海外協力隊の世界日記

みんなの知らないインドネシア~スマトラ島・バンダルランプン~

みんなの知っている(はずの)インドネシア~バリ島~

 先月、バリに行く機会がありました。「インドネシア」と言うと、日本でほとんどの人が「バリ」を思い浮かべることでしょう。第一、ガイドブックのインドネシア編で最もページ数が多いのがバリ、私の任地・ランプンなどほとんど(いや、全く)載っていません。でも、私にとってインドネシアと言えば「ランプン」、そのランプンから有名なバリに行ってみると、街の様子や文化がずいぶんと違うことに驚かされます。これは宗教に基づく違いが大きいのですが、今回初めてバリに行って気が付いたことをいくつか挙げたいと思います。

 まず、滞在中にKuninganというヒンドゥー教の祭日がありました。「全ての神々が天界に帰る日」だそうで、この日は家々に装飾を施しお供えを携えてお寺などにお参りに行きます。午前中に全ての行事を行なうため、早朝からそれぞれに着飾って参拝に行く人たちをたくさん見掛けました。特に女性の原色を基調とした鮮やかな衣装が目を引き、宿泊先の近くにお参りに来た人に写真を撮らせてもらいました(写真1)。幸運にも初めて行ったバリで地元の人たちにとって大事な行事の一つに遭遇し、インドネシアの民族や文化の多様さを改めて知ることができました。

 次は食事です。ランプンは宗教上、豚肉を出す店はめったにありません。そのため、バリに行ったら是非食べてみたいと思っていたのがbabi guling、豚の丸焼きです。行く前からガイドブックで目を付けていましたが、宿泊先の近くにこれが食べられるレストランがあり、早速行ってみました。「丸焼き」と言ってもここの店ではご覧の通り、様々な豚肉料理が少量ずつお皿に盛られていました(写真2)。手前にあるのが皮をカリカリに揚げたもの、棒に刺さっているのはミンチ肉の串焼き、私のお気に入りは豚肉の炒め物(皿の奥)、ご飯をお代わりしてしまいました。これも旅行の楽しみの一つです。

 この三番目の写真を見て、「どこがバリらしい?」と思った方も多いでしょう。バリでも、そして日本でも普通に家の軒先などに居るワンちゃん。ところが、ランプンでは犬というと見た目も怖い番犬か野良犬、このように可愛らしくペットとして飼われている犬を見掛けたことはありません。そのため、散歩をしていて思わずシャッターを切りました。

 ここまでバリならでは・・のことをいくつか挙げましたが、ほかにランプンとの違いと言えば外国人が多い、英語が通じる、タクシーがたくさん等々。バリをよく知る方々には当たり前かもしれませんが、要するにバリは観光地であること、ヒンドゥー教が中心であること。これがランプンとの大きな違いと改めて実感した旅でした。

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