2016/04/08 Fri
活動
「ハリマタクラブ」で子供たちを支援
インドネシアのボランティア隊員は、本来の任務以外にも有志による様々な活動を行なっています。その一つが「ハリマタクラブ」です。このクラブは、貧困や災害などで困っている人々に対して、「何とかしたい」との思いから1997年当時の隊員によって結成されました。寄付金やバザーの売上金を原資に、隊員の身近で困っている個人や団体を支援することが活動のメインです。クラブを運営するメンバーは7名ほどですが、インドネシアで活動中の全隊員が、それぞれの任地でその対象となり得る事例があれば随時支援の申請ができることになっています。
私の任地・バンダルランプンでも先頃このハリマタクラブの支援を受けました。昨年5月の世界日記でも紹介した地元ボランティア団体(NPO Komunitas Jendela)は、有用なゴミを拾って生計を立てている子供たちに、週末を利用して勉強を教えたり一緒に遊んだりする活動を行なっています。バンダルランプンには現在私を含め2名の隊員が居り、これまでにもNPOのリクエストに応じ、折り紙やお絵描きなどのアクティビティーで協力してきました。しかしながら、この団体の中心は地元の学生であり、財源的には常に厳しい状態で子供たちが使う本や文房具などが不足しています。そこで、今回ハリマタクラブに支援を申請し、日本円でおよそ2万円が活動のために認められました。
この支援金で子供たちが読むインドネシア語の絵本やアルファベットを練習するための教材など約70冊、それにこの本を立てるためのブックエンドを10組ほど購入し、先日その授与式が行なわれました。授与式と言っても簡単に子供たちの前でNPOの代表者に手渡しただけで、後はご覧のように子供たちが絵本を読んだり教材を使って勉強したりする様子を眺めていただけです。でも、こうした子供たちの姿を見て、多額ではないけれども今回の支援が子供たちの将来に役立つことを願うとともに、ハリマタクラブというたいへん意義のある支援グループを立ち上げたインドネシアの先輩隊員たちに感謝しつつ会場を後にしました。
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