2014/12/22 Mon
文化 生活
インドネシアと言えば・・・バティック
バティックはインドネシア伝統のろうけつ染め布地。2009年にはユネスコの世界無形文化遺産に認定されています。開襟シャツ、スカーフ、テーブルクロスなど様々なものがありますが、中でもシャツなど衣類として身に付ける物が一番目を引きます。
このバティックシャツ、インドネシアでは事ある毎に必要となります。オフィシャルな場でもこれ一枚あれば立派に通用します。来て早々の日本大使館での夕食会は、先輩SVからバティックを貸していただきました。「これではいかん!」と思い、任地入り前の語学研修中、ジョグジャカルタ(ジャワ島中部)で購入することを目論みました。いろいろと見て回るときっと面倒臭くなるので、ガイドブックにもある有名店で決め打ち。半袖・地味目・予算内、それに同期JVの「田中さん、それ似合いますよ」の一言で即購入。それが冒頭の写真で着ているヤツ、結構気に入っています。
バティックの柄はそれぞれインドネシア国内各地の特色を出しています。任地・バンダルランプンの配属先では週に2日「バティックの日」が設定されていて、私も配属先のユニフォームと言えるバティックを2着作ってもらいました。模様はともかく派手な色だな~と思いつつ、職場以外にも何か行事があるとこれを着て出掛けて行きました。ある時、現地在住の日本人の方に「素敵なランプンのバティックですね」と言われ、ハタッと気が付きました。あー、そうか、描かれているSiger(伝統的な花嫁用の頭飾り)はランプン州独特なのか!その後、よくよく街を見渡すとあちらこちらにこのSigerが掲げてあることが判明。またある時、他地域のJVと話をしていて、「ランプンには象柄のバティックがあるそうですね?」と聞かれて、う~ん絶句。早速地元の人を伴って「象柄バティック」を探索。近くのモールで数点見つけました。さすがは象の街・ランプン、そういえば街の中心にTugu Gajah(象の塔)があったっけ(11月27日ブログ参照)。
このように少しずつですが、バティックというものに興味が出てきました。でも、その興味の源は実は柄や色ではありません。「着心地の良さ」と「便利である」こと。ふわっと着られて暑くない。公の場でもバティック一枚あればOK。これ、最大の魅力!元来、服には無頓着な私、公の場でも何も考えずに着ていけるバティック。インドネシアにいる限り、「バティックは必需品」と実感する今日この頃です。
空港でもSiger と象がお出迎え
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