JICA海外協力隊の世界日記

みんなの知らないインドネシア~スマトラ島・バンダルランプン~

どこでも「ホチキス」@Indonesia

 皆さんよくご存知のホチキス。これは商品名だそうで一般名はステープラーですが、日本では「ホチキス」が一般的(通称?)ですよね。このホチキス、だいたいは資料などの紙類を止めることに使われることが多いと思います。ところが、ここインドネシアではどこでも何でもホチキス止め。例えばホテルで洗濯物を頼むと、出来上がりはビニール袋に入れてホチキス。衣類に直接部屋番号などのタグをホチキス止めしている場合もあり、これは要注意。「何か腰の周りがチクチクするな~」と思ったら、下着に直接タグが付いていました。しかも肌側に針先が向いて!これは危険とすぐに外しましたが、これまでに何度かこういう目に遭っています。

 もっと危険なのが食べ物のパッケージ。スーパーなどでは揚げ物や果物などのパッケージが透明のプラスチックの容器に入っています。ここまでは万国共通、日本でもよく見掛けます。ところが、こちらでは蓋が開かないように縁を何カ所もホチキス止め(写真は揚げ物スナック)。いい加減にバリッと外すと、針が食べ物の中に入ってしまいます。私はそうならないように丁寧に一つずつ外すのですが、たくさん止まっている場合には結構手間ヒマ掛かります。輪ゴムで止めてくれればいいのにな~といつも思っています。小さい子供が居る時は特に気を付けて・・と思うのですが、こちらの人は気にする素振りもなくTidak apa apa(「気にしな~い、気にしな~い」というニュアンスのインドネシア語)。

 このようにインドネシアではホチキスが大変重宝されているのですが、どうもこれがプラスチック容器やビニール袋の多用に繋がっているのではないか、と思えてきます。確かにプラスチック類は便利ですが、使った後に嵩張るゴミが山のように出ます。こちらではプラスチック類の分別や再利用などまだまだ普及していません。でも、大量のゴミ処理は多くの自治体で大きな問題となりつつあります。ホチキス止めのプラスチック容器を見ながら、衣類や食器類への使用の危険性と同時に、ゴミ問題にまで思考を巡らせています。

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