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　バンダルランプンに赴任してからおよそ１年半。日本ではほぼ毎日15～20分のジョギングに勤しんでいましたが、こちらに来てからはパッタリ走っていません。その理由は３つ。坂が多い、道が悪い、排気ガスが酷い（そしてもちろん暑い）。まず、上の写真を見てください。住まい近くの道、かなりの登り坂です。ここバンダルランプンは南に海を控え、東西に山や丘が連なっていて、景色も気候もとても良い所です。でも、海も山もあるということは街中の道は非常にアップダウンが激しい。車やバイクはよいですが、徒歩や自転車は一苦労。そのせいか、日常生活でほとんど自転車は見掛けません。また、道路は至る所穴ぼこだらけ、常に注意を怠らず歩かなくてはいけません。しかもほとんどの場合、道が壊れていると言うよりも、側溝の蓋が無い、工事が中途半端に終わっている等々。「ナントカしてくれ～ぃ！」と言いたくなっちゃいます。排気ガスが酷い理由は車とバイクが単に多いだけでなく、一つ所に集中するからだと思っています。それを逃れて少しでも空気の良い所を・・と思うと、ご多分に漏れず急峻な坂道の上。我が愛すべきランプンはこんなところです。

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　その代わりと言っては何ですが、こちらに来てからはもっぱら街のあちらこちらを歩きまくっています。以前は趣味を聞かれると「ジョギング」と答えていましたが、今ではすっかり「ウォーキング」になりました。ほとんどの週末は朝６時過ぎから１～２時間ばかりあちこち歩いています。アップダウンの多い道をゆっくり登り、時に下りは軽くジョギング。道行く人に挨拶をしたり、周りの景色を楽しんだり、陽が高くなり暑くなる８時頃までに帰り着くようコースとペース配分を考えながら歩いています。最近では友人に誘われて近所の低い山（丘）を登ったりもしています。途中には写真のような大きな岩を通り抜ける道があり、なかなか野趣に富んでいます。朝のまだ涼しい時間にこうした空気の美味しい場所を２時間ほど登ったり下りたり、気持ちの良い汗をかいて心身ともにスッキリ、リフレッシュ！

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　山登りウォークは月１回程度、ほかの週末は舗装道路を車と穴ぼこに注意しながら歩いています。こちらの人に「○○まで歩いた」と話すと、皆一様に「えっ！あんな所まで歩いたのか！」と驚かれます。ちょっとした買い物程度でも皆すぐ車かバイク。よく歩く日本人は地元の人にとって奇異に映るのでしょう、「ギラ（gila）だぁ～！（＝狂ってる～、スゲェー！というニュアンス）」と言われています。でも、歩いていると楽しいことがたくさんあります。横断中のアヒルに出くわしたり（写真）、体操おばさん集団に声を掛けられたり。任期終了までの半年、ますますランプン’gila’ウォーキングを楽しみたいと思っています。