JICA海外協力隊の世界日記

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#012 中間報告

正式には年次報告会と言い、「在外事務所、配属機関等で年次報告会を実施し、活動の進捗確認および評価、配属機関や関係者との情報共有を行う」と協力隊ハンドブックに記載されています。報告会の形式は在外事務所によって異なり簡単に済ませる事務所もありますが、メキシコ事務所は形式への拘りが強いようです。

コロナ禍以降しばらくボランティア体制が整っていなかったこともあり、前回の報告会は年前。ちょうど私たち2022年度次隊の赴任時期に合わせて実施されました。

報告会会場は前回同様にメキシコ外務省の会議室です。報告はボランティア隊員だけではなく、メキシコでは配属先のカウンターパート(以下CP)との共同発表の形を取ります。なぜCPが発表に加わるのか分かりませんが、たぶん「今までその形式でやってきたから」だと思います。今回発表した地方隊員の中では最もメキシコシティに近い私の場合でも、CPは片道200kmの道のりを移動しますが、その発言時間はせいぜい2,3分です。

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メキシコの場合、発表しない隊員にも聴講が義務付けられています。首都の隊員は会場での参加、大半を占める地方隊員はリモートでの参加です。メキシコは治安が悪いということで、ボランティア隊員の移動には制約が多く、隊員同志の交流が疎になっています。隊員の活動が別の隊員に役立つこともあり、またこのような発表会が対面で実施されれば、隊員の日常活動のほか生活上の疑問や懸念を隊員間で相談できる貴重な機会になると思います。メキシコではボランティア活動の活性化より前例を重視し、セレモニー化した発表会の実施を優先しています。

事務所長に上記のような懸念を伝えました。今回の報告会には間に合いませんでしたが、次回の報告会は安全対策連絡協議会と同時に対面で開催されるようです。前回の安全対策連絡協議会では地方隊員はリモート参加でした。私の意見も多少は考慮されるようです。ただ現所長が今月交代するので、このような考え方が新所長に引き継がれるかどうか、少し不安が残ります。

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