JICA海外協力隊の世界日記

作業療法士のペルー奮闘記

在外研修inエクアドル

10月 昨年の10月、わたしはペルーにやってきました。

着任して約1年、長かったようであっという間でした。

本来なら、太陽が差し、夏が近づいてくる10月。 今年は、3月のエルニーニョ現象の影響から、曇りの日が多く朝晩はまだまだ寒いです。

先月、脊髄損傷の日の後、JICAボランティア主催で行われる「在外研修」に4日間参加してきました。今年は隣国、エクアドルで開催されました。 この「在外研修」は、近隣諸国の事情を知るきっかけになると共に、同僚も参加出来るため、知識の向上や技術取得の機会にもなり得ます。

今回のテーマは、「感覚統合療法と国際機能分類(CIF)」についての研修でした。

さらに、今回は日本から土田玲子先生を招待して講義していただきました。日本でもなかなかお話を聴く機会が得られない中、とても貴重な機会でした。 また、エクアドル隊員が主体となり、症例発表、各国の医療事情、CIFの講義、CIFを利用して症例検討など、盛りだくさんの4日間でした。

◾️1日目「自己紹介、アイスブレイク、土田先生の講義」

◾️2日目「CIF概要、土田先生の講義⑵」

◾️3日目「エクアドルの特別支援学校訪問」

◾️4日目「グループワーク、症例検討」

中南米では、CIFはまだまだ浸透しているとは言えません。 わたしの職場でも知っている人・活用している人はわずかです。 個人をしっかりと把握するためには重要なもので、わたしの職場は国立機関であるため、ぜひ多くの人に知ってもらい利用してもらいたいと思っています。

今回の在外研修では、他国の同職種やボランティアと関わり話し合うことができ、新たな 視点を得ることが出来ました。

また、自分が何をするべきなのか、自分の立ち位置や出来ることを改めて考えるきっかけにもなりました。

何よりも、普段の活動では見えなかった同僚の考え、自分の考えを伝える、症例に対して深く考えていく、これらのことが同僚と行えたことがとても嬉しく思います。

わたしはこの10月から、活動部門が変わり、精神発達障害部門で残りの1年を過ごすことになります。関わってみたかった、他国の小児部門。新たな気持ちでスタートします。

明日も素敵な笑顔が見られますように。

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