JICA海外協力隊の世界日記

作業療法士のペルー奮闘記

脊髄損傷の日

こんにちは。 ペルーのリマ市で作業療法士として活動しています立岩志穂です。

ペルー(リマ)は冬が終わり、春がやって来ました。

さて、今回は私の配属先と活動を紹介したいと思います。

わたしの配属先は、リマ市の南、チョリーヨス区という海沿いの町にある 「日ペルー友好国立リハビリテーションセンター」 (通称:INR)というとても大きい機関です。 ここは、国で唯一専門的なリハビリテーションを受けることができる国立の病院で、ペルー全国から多くの人が訪れます。 名前に「日」が入っている理由は、2011年の病院建設に日本の無償資金協力があったからです。 そのため、2011年からJICAボランティアが配属されています。わたしは、JOCVの作業療法士として新規で派遣されました。

9月22日はペルーの春分の日です。

朝晩はまだ冷えますが、日中は太陽が出ることも多くなり、暑いと感じる日もあります。

今月の始め、私の配属先ではあるイベントがありました。

9月5日 皆さん、何の日だかわかりますか?

この日は国際的に定められた「脊髄損傷の日」でした。

恥ずかしながら私は知りませんでした。 なぜこの日なのかは分かりませんが、脊髄損傷のことをもっと多くの人々に知ってもらおう。という目的で定められたそうです。

なんでも祝うペルーでは、もちろんこの日もイベントがありました。

私の活動場所は脊髄損傷部門なので、もちろんイベント参加です。 いつも驚かされることですが、殆どの人が当日まで何をやるのか知らされていません。患者さんでさえも。さらに、大抵の準備は前日か当日の朝に行います。

初めてこの光景に出くわした時は、心配になったと同時に感心しました。 当日の内容は、セレモニーが行われ、その後、関係者による歌、ダンスの披露、最後に車椅子バスケのエキシビションが行われました。

わたしは、患者さんや同僚とともに、「Huallaga(ワイラス)」という民族ダンスを踊りました。練習が始まったのが、イベント3日前、全員揃ったのは1回だけ。

それでも当日の表現力は本当に素敵で、ペルー人のポテンシャルの高さを知りました。ステップや表現の仕方がとても興味深く、衣装もとても可愛かったです。

どこにいても、楽しむ気持ちを大切にする人々。

ペルーの文化をまた一つ、学んだ1日でした☆

明日も笑顔の多い、1日を迎えられますように。

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