JICA海外協力隊の世界日記

モンキーベイでSekererani!

【授業②】アリの巣で花瓶をつくる

Boo!(Hi!のマラウイ版)

もうすぐ冬のマラウイですが、毎日33℃のモンキーベイです。みんな「クテンタ!(暑い!)」と言いながら生活しています。任地に冬は来ないようです。

今回は、図工の授業を紹介します。

Epressive Artsの教科書には、図工のようなトピックもいくつか載っていますが、その授業を考える時にいつも困るのが材料です。

最近の図工は「粘土(陶芸)」。

日本の学校で使うような粘土はどこにもないので、ローカルの材料で粘土を作るところから始まります。

使用するのは、蟻塚(アリの巣)。

「簡単やん!シロアリが唾液で作った蟻塚の土を水と混ぜたらマラウイスタイルの粘土ができるで!」

とカウンターパートが教えてくれたので、言われた通りにやってみました。

授業の日、みんな既にこねた粘土を持ってきました。裁縫の授業とは違い、自然にあるものだと全員の持ち物がそろいやすいです(^^)

「部屋が素敵になる花瓶を作ろう!」という目標で作品作り開始。

基本的な作り方だけ教え、あとは彼らの好みでデザインしてもらいました。

友達の形を真似してみたり、花を挿して確認してみたりと、みんな楽しそうです。

マラウイの子ども達、アイデアに迷う様子はあまりなく、考え付いたものをぱぱっと作ってしまいます。

1人1人の個性が現れて面白い作品が沢山出来上がりました。

全員が完成したら、名前を書いた紙の上に花瓶を載せて展示タイム。教室がない学級だったので、校長室前の日陰をお借りしました。日本ではお馴染みの「Good!」のスタンプも、この子たちにとっては初めてで大騒ぎ。自分の作品や友達の作品を興味深々で見る子ども達でした。(他学年がわんさかやってきて収拾がつかなくなったので、展示はすぐに終了(笑))

担任の先生や校長先生には、「ベストデザイン」を選んでもらいました。先生たちは普段、学期末のテストの点数でしか子どもを評価しません。作品の展示や簡単な評価を通して、1コマ1コマの授業で子どもの様子を観察したり、がんばりを讃えたりすることのよさを少しでも感じてもらえればと思っています。

最近は、私が巡回しない日にも実技の授業にトライし、その様子をメッセージアプリを通して写真や動画で伝えてくれる先生もちらほら出てきました。クラスの全員が参加できる実技の授業が少しでも増えるように、今後も現地の先生と地道に、仲良くやっていきたいと思います!

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Zikomo Kwambiri !!

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