2015/07/05 Sun
活動
僕がジブチで日本語を教える理由
みなさん、こんにちは。
4月ごろから毎週木曜日に、先輩隊員とともに
ジブチの地区ごとにある公民館のような場所で
日本語を教えてきました。
先日、一緒に日本語教室をしてくださっていた先輩隊員が任期を終え、
日本に帰られましたので、
これからは一人で授業をすることになりました。
これを一つの機に、僕が日本語を教える理由について
正直に書いてみたいと思います。
理由は大きく3つあります。
①学習者の意欲を満たすため
これは、僕の単なる意見ですが、
ジブチにおいて日本語が実用的であるとはとても言えません。
日本人の数はほんのわずかですし、
先進国へ行って働きたい・勉強したいならば、
ジブチの公用語である仏語を使って、フランスへ行くのが近道です。
よって、日本語を使って仕事をする・勉強する必要性や機会はない
と言っていいと思います。
ですので、日本語教室に来る生徒の目的は、
日本(語)への興味を満たすことです。
日本語学習に時間を使うことが
彼らにとって良いのか悪いのか、今の僕には判断しかねますが、
意欲を満たす手伝い自体は悪いことではないと思っています。
②自分の語学学習のため
毎回プリントを作り、それに従って授業をしているのですが、
このプリントには仏語訳を(最近は英語訳も)つけています。
翻訳作業はどうしても言い回しを考えなければならないので、
場面をイメージしながら学習できます。
そして何より、
「日本語という言語を教える」ということを発展させることで、
「仏語(英語)という言語を学ぶ」ということに転換して考えられます。
これは、大きな発見で、
語学学習法(単語の暗記・文法の理解等)の必要性
が自然と見えてきました。
③国際交流をはかるため
言葉は文化
ということを聞いたことがありますが、
まさにその通りだと思います。
日本語の持つ、
「アレンジ力」「目上の人への敬意」「あいまいさ・柔軟性」
などの特徴はそのまま日本人の特徴と言えるのではないかと思います。
これらを教えるレベルはかなり高いものかと思いますが、
教材として日本の文化を取り入れながら
国際交流をはかれればと思っています。
以上3点の理由を書きましたが、
なんでもかんでも理由を考えることは自分の短所
だと感じているので、
「先輩から代々引き継がれてきたから」。
理由はそれだけで十分と思えるようになることが当面の目標です。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
では、またです!
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