2015/02/08 Sun
文化
女性の品格 -Djibouti ver.-


みなさん、こんにちは。
↑の写真はジブチの隊員連絡所
(通称:ドミトリー、と呼ばれている隊員宿舎のようなところ)です。
ここには、生活するための設備(キッチン・トイレ・ベッドなど)以外にも
小説・新書・参考書・料理本など
ジャンルを問わず数多くの本があります。
それらは自由に読むことができるため
ドミトリーは、いわば小さな図書館でもあります。
おかげさまで、途上国にいながら
自分の読みたい本を買わずして読めています。
(まったくもって、ありがたいお話です。)
先日、その数多くある本の中から僕が手に取ったのが、


『女性の品格』
という新書でした。
(「君は男の子なのに、なんでその本を手に取ったの?」
という疑問はどっかに置いといてくださいね。^^)
この本は2007年のベストセラーですので、
ご存知の方も多いかと思います。
その「女性の品格」を配属先の休み時間に読んでいると…
A先生:「テル(←そう呼ばれています)、それは何の本なんだ?」
と日本に興味を持っているA先生から言われ、
テル:「より良い女性について書かれた本です。」
というニュアンスのことをカタコトのフランス語で言うと、
A先生:「たとえば?」
そう聞かれて、とっさに読んでいるページに書いてあった
テル:「スリムな人。」
(ちなみに本の中では「贅肉をつけない」という項目で書かれています。)
と答えました。すると、
A先生:「ジブチの女性はみんな太ってる。」
と、エッジの効き過ぎた返事!
しかし、その事実には僕も大いに共感できたので、
続けて、
テル:「ジブチの男性は太っている女性が好みなの?」
と聞いてみました。すると、
A先生:「いやいやいや、
痩せてる方がいいよ!
と全否定(笑)。
あとから同じ質問を2人の男性教員にもしましたが、
2人とも、「痩せてる方がいい」と言っていました。
この食い違いはなんなんだと思いましたが、
よくよく話を聞いてみると、
彼らには相手を選ぶ権利がない
らしいです。
権利と言うと大げさですが、
多くの場合、両親が相手を決める上に、
厳しく文化を守る家柄では、
相手は親戚の中からと決まっているそうです。
日本では250万部売れた大ベストセラーも
ここでは全く通用しないのかと思うと、
文化の壁分厚いなぁ、とつくづく思わされました。
しかし、この話の中で、猛烈にかっこいい名言を聞くことができました。
「オレたちは恋愛をしない、
愛は結婚してから育むものなんだ。」
(↑※注 翻訳 by 照峰なので多少フィルターかかってます。)
いや、しかし、この言葉聞いたときは
本当に泣きそうでした…。
こんな感じのジブチです。
最後まで読んでいただいて
ありがとうございました。
では、またです!
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