JICA海外協力隊の世界日記

アツい暑いジブチ -理系坊主のブログ-

女性の品格 -Djibouti ver.-

みなさん、こんにちは。

↑の写真はジブチの隊員連絡所

(通称:ドミトリー、と呼ばれている隊員宿舎のようなところ)です。

ここには、生活するための設備(キッチン・トイレ・ベッドなど)以外にも

小説・新書・参考書・料理本など

ジャンルを問わず数多くの本があります。

それらは自由に読むことができるため

ドミトリーは、いわば小さな図書館でもあります。

おかげさまで、途上国にいながら

自分の読みたい本を買わずして読めています。

(まったくもって、ありがたいお話です。)

先日、その数多くある本の中から僕が手に取ったのが、

女性の品格

という新書でした。

(「君は男の子なのに、なんでその本を手に取ったの?」

という疑問はどっかに置いといてくださいね。^^)

この本は2007年のベストセラーですので、

ご存知の方も多いかと思います。

その「女性の品格」を配属先の休み時間に読んでいると…

A先生:「テル(←そう呼ばれています)、それは何の本なんだ?」

と日本に興味を持っているA先生から言われ、

テル:「より良い女性について書かれた本です。」

というニュアンスのことをカタコトのフランス語で言うと、

A先生:「たとえば?」

そう聞かれて、とっさに読んでいるページに書いてあった

テル:「スリムな人。」

(ちなみに本の中では「贅肉をつけない」という項目で書かれています。)

と答えました。すると、

A先生:「ジブチの女性はみんな太ってる。」

と、エッジの効き過ぎた返事

しかし、その事実には僕も大いに共感できたので、

続けて、

テル:「ジブチの男性は太っている女性が好みなの?」

と聞いてみました。すると、

A先生:「いやいやいや、

痩せてる方がいいよ!

と全否定(笑)。

あとから同じ質問を2人の男性教員にもしましたが、

2人とも、「痩せてる方がいい」と言っていました。

この食い違いはなんなんだと思いましたが、

よくよく話を聞いてみると、

彼らには相手を選ぶ権利がない

らしいです。

権利と言うと大げさですが、

多くの場合、両親が相手を決める上に、

厳しく文化を守る家柄では、

相手は親戚の中からと決まっているそうです。

日本では250万部売れた大ベストセラーも

ここでは全く通用しないのかと思うと、

文化の壁分厚いなぁ、とつくづく思わされました。

しかし、この話の中で、猛烈にかっこいい名言を聞くことができました。

「オレたちは恋愛をしない、

愛は結婚してから育むものなんだ。」

(↑※注 翻訳 by 照峰なので多少フィルターかかってます。)

いや、しかし、この言葉聞いたときは

本当に泣きそうでした…。

こんな感じのジブチです。

最後まで読んでいただいて

ありがとうございました。

では、またです!

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