JICA海外協力隊の世界日記

アツい暑いジブチ -理系坊主のブログ-

風紀クラブ

みなさん、こんにちは。

ジブチの7年生(日本の中学校1年生)の理科の教科書には、

上の写真のようにタバコについての記載があります。

ジブチの中学校には、

保健の授業はありません家庭科の授業もありません

(ちなみにジブチの中学生は、

英語・アラビア語・フランス語・数学・理科・体育

全6教科を学んでいます。

『6教科のうち、3教科が語学なんて…。授業中に発狂しそう…。』)

そんなこともあってか、

日本では保健や家庭科の時間に学習する内容

(HIVや食品管理などの衛生教育)が

理科の教科書の中に盛り込まれています。

しかし、理科の授業だけでは不十分と考えた理科教師のA先生が

先日、風紀クラブなるものを立ち上げてくれました。

(A先生、ありがとう。)

そして、ありがたいことに、僕もそのクラブの担当教員にいれてくれました。

(もう、A先生に100万回ありがとうと言いたいです。)

風紀クラブの活動は、健康と環境に関するもので、主には、

★衛生教育の啓発活動

★校内清掃

★緑の保護や手入れ

などが予定されています。

そして、2015年1月26日(月)に風紀クラブの記念すべき第一回目の活動がありました。

今回は『タバコについて』の内容で、

風紀クラブのメンバーを含む6年生から9年生まで(日本の小6~中3まで)の生徒約40名

に対して授業形式で行いました。

講義はまず、喫煙についての調査から始まりました。

A先生:「タバコ吸ったことある人~?」

(おいおい先生、そんな質問答えられるわけないでしょうが…)

えっ、答えちゃうの~~~~ っ!!!

もう、素直すぎて意味が分かりません。

でも、先生は怒りませんでした。

『ジブチには喫煙を年齢で制限する法律はない。』

講義のあとに聞いてみると、そう答えてくれました。

これには驚きました、でもすぐに納得できました。

そのときの調査結果が下の表です。

計算がおかしい気がしますが、

全校生徒約2600人のうち200人近くの生徒がタバコを吸ったことがあるという推定、

これが本当なら踊るレベルの大事件です。

ただ、真相は誰にもわかりません。

A先生は続いて、喫煙のもたらす影響について、生徒の意見を聞きながら説明し、

その後に、7年生の教科書に記載されている、

使用前の綿にタバコ1本分の煙を吸わせるとどうなるかという実験を

僕がさせていただきました。(一番目の写真中の実験です。)

カメラを渡しそびれたので当日の写真がなくて申し訳ないです。

その後、実験結果を踏まえて、タバコが人体に与える影響を確認し、

風紀クラブ初めての活動が終わりました。

タバコが体に悪いことはきっとジブチの中学生もみんな知っていると思います。

体ではなくて、『自分自身にとって良いのか悪いのか』

今回の活動が、それを考えてもらうキッカケになっていたら幸いだなと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

では、またです!

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