JICA海外協力隊の世界日記

タイはよかとこっタイ!

<第17回>呼吸リハビリテーションミニプロジェクト

表題の通り、呼吸リハビリテーションミニプロジェクト2グループ目をスタートしました(第1グループは今年の初めに終了しました)。少し専門的な内容になりますが・・・

内容は 患者さんの

1)呼吸機能調査

2)喫煙率や喫煙に対する意見や知識の調査(アンケート)

の2点です。

上記調査を実施後に

1)に関しては、呼吸体操(約2か月)

2)に関しては、患者講習会(肺と喫煙について)

を実施し、再度1、2に関しての再評価を行い、変化の程度を考察、患者へフィードバックを予定しています。

ちなみに・・・グループ1では・・・

1)プロジェクト前後で患者の呼吸機能に有意な改善を認めました。

2)プロジェクト前後で患者の喫煙率や喫煙に対する知識に変化はありませんでしたが、喫煙に対する意見に若干の改善を認めました。

上記のような結果を受け、アンケート内容や講習会内容に改善を加えて、新規患者(第2グループ)でスタートしたところです。

一番上の写真は呼吸体操を実施している写真。

同僚と一緒に呼吸体操ビデオを作成し、患者さんと一緒に実施しています。

ビデオだけでは正しい運動が難しい患者さんに適宜指導しながら実施しています。

当施設は脳血管疾患による片麻痺患者と脊髄損傷患者が大半を占めます。

その影響もあり、グループ1・グループ2ともに、90%以上の患者さんで呼吸機能低下を認めました。

その患者さんたちが喫煙を続けることでどうなるのか?禁煙できている患者さんたちも、将来喫煙を開始するとどうなるのか?

理学療法士として、患者さんに正しい知識をもってもらわないといけません。

また、喫煙は脳血管疾患などの発症リスクを高めることも分かっています。将来脳血管疾患を再発することがないように、同僚と一緒に禁煙を勧めていきたいと思っています。

上の写真は同僚が理学療法を終了する患者さんに禁煙指導を行っている写真です。

同僚に間違ったタイ語を修正してもらいながらなんとか形になったパンフレット・・・。同僚が自主的に使ってくれていて、嬉しかった。私がここに来たばかりの頃はあまり行っていなかった退院時指導ですが・・・こうやって少しずつ形になってきていて、いろいろ嬉しいことが多い最近です。

あと帰国まで残り9か月・・・頑張ります!!

今回は以上です。

最後まで読んでいただいて、コーップクンカップ(ありがとうございました)!!

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