2019/07/02 Tue
人 文化 生活
#7 先住民を訪ねて③・エンベラ族
コスタリカからこんにちは!
今回はパナマ出会った先住民・エンベラ族の大学生、
アレックスさんのお話。
エンベラ族が暮らすチャグレス川の流域に着くと、
細長い木のボートで、アレックスさんが出迎えてくれました。
写真↓:赤と黄色の腰巻をしているのがアレックスさん
彼はこの日1日、私にエンベラ族のいろんな話をしてくれました。
アレックスさんは今、週に1~2度ほど往復4時間かけて、
パナマシティの大学に通っています。
彼が暮らす村にはインターネットはもちろん、電気も通っておらず、
去年小さなソーラーパネルが設置され、初めて電気を使えるように
なりました。
下の写真は、彼が暮らす村でご飯の支度をする様子。
ガスはなく、毎回火を焚いて調理します。
「パナマシティの生活を知ってたら、村での生活に不便を感じない?」と
質問した私に、アレックスさんはこんな風に答えてくれました。
「今の生活に不便さは全く感じない。
パナマシティはお店もたくさんあって、とても進んだ街だと思うし、
村にはない楽しいこともいっぱいある。
でも僕はこの村の自然の中で育ったから、この村が大好きだ。
昔はここから大学に通うなんてことは考えられなかった。
でも今はそれができる。
だからこそ、大学でしっかり勉強して、将来はエンベラ族の魅力を
もっと多くの人に知ってもらうための仕事がしたい」
時代の変化とともに、少しずつ変わりつつある先住民の生活様式や文化。
その変化も含めて、今を生きる先住民の方々の歴史であり文化なんだな、
そんなことを感じた旅でした。
では、また!
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