JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ映像隊員の日々

#7 先住民を訪ねて③・エンベラ族

コスタリカからこんにちは!

今回はパナマ出会った先住民・エンベラ族の大学生、

アレックスさんのお話。

エンベラ族が暮らすチャグレス川の流域に着くと、

細長い木のボートで、アレックスさんが出迎えてくれました。

写真↓:赤と黄色の腰巻をしているのがアレックスさん

彼はこの日1日、私にエンベラ族のいろんな話をしてくれました。

アレックスさんは今、週に1~2度ほど往復4時間かけて、

パナマシティの大学に通っています。

彼が暮らす村にはインターネットはもちろん、電気も通っておらず、

去年小さなソーラーパネルが設置され、初めて電気を使えるように

なりました。

下の写真は、彼が暮らす村でご飯の支度をする様子。

ガスはなく、毎回火を焚いて調理します。

「パナマシティの生活を知ってたら、村での生活に不便を感じない?」と

質問した私に、アレックスさんはこんな風に答えてくれました。

「今の生活に不便さは全く感じない。

パナマシティはお店もたくさんあって、とても進んだ街だと思うし、

村にはない楽しいこともいっぱいある。

でも僕はこの村の自然の中で育ったから、この村が大好きだ。

昔はここから大学に通うなんてことは考えられなかった。

でも今はそれができる。

だからこそ、大学でしっかり勉強して、将来はエンベラ族の魅力を

もっと多くの人に知ってもらうための仕事がしたい」

時代の変化とともに、少しずつ変わりつつある先住民の生活様式や文化。

その変化も含めて、今を生きる先住民の方々の歴史であり文化なんだな、

そんなことを感じた旅でした。

では、また!

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