JICA海外協力隊の世界日記

ポランポラン ウガンダの心地よい病院を目指して

Hospital Tour in Gombe病院

こんにちは!今回は先日行ったHospital Tourについて書きたいと思います。

アフリカの病院はいろんな物がごちゃまぜになり、どこに注射器があるのか、どこに血圧計があるのか、どこに患者さんのカルテがあるのか、分かりません。これでは質の高い医療の提供どころではありません。そこでウガンダでは5年ほど前から病院の環境改善活動として5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)活動を行ってきました。私は、配属先の病院に初代ボランティアとして派遣され、初めて5S活動の理念を導入しています。私はこの病院に派遣され、約1年が経過しました。しかし、あまり活動がうまく進んでいませんでした。「汚い環境の病院になれてしまった」というのが1つの理由です。そこで、5S活動を導入し成功を収めているウガンダ国内の病院に、勉強しに行こう!と計画されたのが、このHospital Tourです。 1月から何度も話し合いを行い、担当ッスタッフたちと綿密な会議を重ね、今月やっとHospital Tour が実現しました。 この写真は、訪問先の病院で5S担当看護師が病院概要を説明しているところです。

Hospital Tour では、スタッフとともに、ツアーの目的、学んでほしいことを明確にするため、ワークシートを作成しました。これに沿って参加スタッフは病院内を回りながら、5S活動の利点について学んでいきました。この写真は、そのワークシートの正解例です。左側は5S活動を支える5Sツールと言われるアイディア、右側は訪問先病院での5S活動を適応させた良い事例の写真です。ツアー終了後、会議で学んだことを共有し、どのように自分たちの病院に役立てるのかを話し合いました。会議後この写真の資料を配付し、スタッフが各病棟で学んできたことを共有できるようにしました。

このツアーを実施した訪問先の病院は、3代にわたり計6年JICAボランティアが5S活動を推進してきました。現在JICAボランティアが帰国して1年が立ちます。ボランティアがいなくても、自分たちで定期的なモニタリング、ミーティングを行い、地域に誇れる綺麗な病院を目指して日々奮闘しています。このような、自力で立ち上がろうとしている現地スタッフに感銘を受け、この病院をトレーニング先として選定しました。この思いは私の病院スタッフにも伝わりました。「現地であるもので、病院は変わる。」「私たちも彼らのように変わりたい。」「今立ち上がらないでどうするんだ」と、とても前向きな姿勢を学んできてくれました。実際に資源の限られた中での病院環境改善は簡単ではありませんが、彼らのやる気を引き出せたことはとても良かったことです。残りの任期、その気持ちに寄り添いながら、よりよい環境作りを目指し、スタッフを支えていきたいと思います。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Webale nyo! (Thank you so much!)

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