JICA海外協力隊の世界日記

ポランポラン ウガンダの心地よい病院を目指して

感染症管理の勉強会 with SARAYA

ウガンダではSARAYAさんがビジネス展開をしています。病院に勤めている方であれば、手指消毒剤で有名ですね。ウガンダでも、手指消毒剤や手洗い洗剤を主に商品として取り扱っています。

そんなSARAYAさんは、商品販売促進をするだけではなく、保健省と協力して、感染症管理勉強会も開催しています。途上国ではよく、「物はあるけど適切に使用されていない」といったことが多く見受けられます。SARAYAさんの販売する手指衛生剤や手洗い石けんも、売るだけではなく、「衛生環境を改善するための適切な使用方法」を理解してもらうため、このような勉強会を開いています。

PPE(Personal Protective Equipment)の使用の方法も説明しました。またウガンダでははさみやピンセットの消毒に次亜塩素酸ナトリウムを使用しています。この次亜塩素酸ナトリウムは使用目的に合わせ、濃度を変えなければいけません。たとえば医療器具の消毒であれば、次亜塩素酸Na0.5%が推奨されていますので、次亜塩素酸Na6.0%を水で希釈し使用します。しかし、この希釈方法が不適切だったり、つけ置き時間の超過であったり、器具の劣化につながるようなことが多くありました。適切に衛生的な器具の消毒ができるよう、次亜塩素酸ナトリウムの使用方法も説明しました。

 勉強会は3日間に及びました。全国の地域中核病院+2つの県立病院からスタッフが参加し、終了日には終了証をSARAYAさんより受け取りました。 資金不足により、手袋、消毒薬等必要な物品が慢性的に不足しているウガンダですが、これで適切な知識をつけて少しでも大切に物品を使い、感染症コントロールに役立ててもらえたらと思います。

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