2017/01/13 Fri
交流 文化 生活
フェズ刺繍への道
最近、ついに念願の“フェズ刺繍”を習い始めました!!
(写真は街の骨董品屋さんで見つけたもの。このくらいいろいろ縫えるようになりたい!)
モロッコ生活2年間のなかでやりたいことのひとつだったのですが、いろんなところで「刺繍教えてくれる人知りませんか?」と聞いて回っていたものの、なかなかいい出会いがなく、諦めかけていたところ…
学校の生徒で、仲良くしているドゥリスの家に遊びに行ったとき。
(ドゥリスはパティスリーで時に24時間労働というハードワークをこなしながら、製菓資格取得のため私の配属されている学校へ通い、いまではかなり上手にクロワッサンを焼く同い年の青年である。彼は、私の配属当初の生徒で、初対面で「お前はガンバ大阪か!」とツッコまれ、その後共通言語がなくとも仲良くなれた大事な友達である。名探偵コナンが好き)
帰り際にママドゥリスから突然プレゼントをもらいました。
それがこのハンカチ!
かわいい!!!と思ったと同時に、これは、これこそは追い求めていたフェズ刺繍ではないか!と前のめりでママドゥリスに尋ねると、
「私は若い時はこれで稼いでいたのよ」と…
…ついに見つけた!!!
どうしてもこれを習いたい!とママドゥリスに頼み込んだのですが、彼女は今は目があまり良くないらしく、細かい刺繍をするのは難しい…と断られてしまいました、、、が、その代わり私の家の近所に刺繍教室なるものがあるという情報をくれました。
灯台下暗し‼
そういった経緯を経て、いまではその刺繍教室に足しげく通い、念願のフェズ刺繍を習っています。
教室の先生は、長年その道でやってきた(らしい)とっても優しいおばぁちゃん先生で、クラスはいつもモロカンマダムでいっぱい。
習えるのはフェズ刺繍だけではないようで、皆思い思いの作品をひと針ひと針おしゃべりしながら器用に縫っています。
他の事はなにも考えず、ただただ針先の感覚と出来上がってくる模様にワクワクする。そんな贅沢な時間を日々の生活の中に持てることが、最近とても嬉しいです。
先生いわく、「5か月ちゃんとやったら、かなり技術が身につく」とのこと。まだ始めたばかりですが、その言葉を信じ、残り9か月となったモロッコ生活のなかで、こつこつと技術を学んでいこうと思います。
私は初心者なので、分かりやすいように大きく縫っています。忘れないよう、ちゃんと図案ノートも作りました。
それと、フェズ刺繍は裏面も同じ模様なんです!
そして、この教室のおばぁちゃん先生(…いや、私は師匠と呼びたい)のように、自分の人生のなかで身につけたプロフェッショナルな技術を、若い世代に伝授できるような人になりたいなぁと思う、今日この頃です。
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