JICA海外協力隊の世界日記

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カウンターパート会議

マレーシアには福祉分科会という活動グループがあり、教育・福祉・医療分野で活動する隊員が所属して情報共有や勉強会を行っています。

福祉分科会の活動として年に1度、カウンターパート会議が行われています。

カウンターパートとは、職場の同僚でボランティアと一緒に活動してくれている方々です。

会議の目的は教育・福祉・医療分野のボランティアとカウンターパートが集まり、活動報告や意見交換を行うことで、各分野の連携を図るきっかけづくりや、隊員とカウンターパートが共同して活動報告を行うことによって、今後より効果的な活動ができるよう意思疎通を図ることです。

ボランティアとカウンターパートが一同に会し、話し合う貴重な場です。

会議は2日間かけて行われました。

1日目は隊員とカウンターパートによる活動報告と意見交換が行われました。

活動報告では他の州での取り組みやNGOなどの他機関について情報共有ができました。

また、活動報告の準備を通してカウンターパートとじっくり話すことができ、今後の活動内容を明確にすることができました。

質疑応答、意見交換ではボランティアが活動の中で感じる疑問や日本とマレーシアの違いを伝え、支援やサービス向上にむけて話をしました。

普段はお会いすることのない教育局や福祉局の上層部の方を招いての会議なので、現場の声を伝えるいい機会でもありました。

活動報告の後は、TEACCHプログラム(療育の方法)の勉強会をしました。

2年ほど前に活動していたシニアボランティアが学校でTEACCHプログラムを伝え、その療育方法が現地の人に受け入れられて今も特別支援学級で続けられています。

先生方に成功例と方法を話してもらい、共有することで他の現場でも取り入れて活かしていこうという目的でした。

実際に使っている教材を持ってきて下さり、参加者はアイデアを共有していました。

2日目は事例検討のワークショップを開催しました。

1日目とは違い、グループに分かれて困難事例の解決策を話し合いました。

実際に現場で生じた困難事例を取り上げて、様々なアプローチ方法や意見を出しました。

様々な視点や立場からの意見が出ました。

問題解決方法を考えるプロセスや、解決方法は1つではなくたくさん考えられることが学べたと思います。

今回の会議で参加者が得たものを、それぞれの職場で活かされることを願っています。

私たちボランティアは今後の活動に繋げていこうと思います。

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