JICA海外協力隊の世界日記

交剣知愛 en ドミニカ共和国

ドミニカ共和国の日本

一年間、執筆させていただいたが、帰国の日が近づいたので、今回を最終としたい。最終回はドミニカ共和国で日本を感じる場所である。

第一位は国策ドミニカ日本人農業移住記念碑である。第二次世界大戦後、日本で海外の新天地を目指す機運が高まり、ドミニカ共和国へも農業移住という形で、1956年7月に第一陣の方々が到着された。記念碑はその海岸近くに建立されている。その後も合計1000人以上の方々が移住されたが、当時の入植地は農業に適さない不毛の地であり、その後大変苦労されたというお話を聞かせていただいた。日系家族の方々には本当に良くしていただき、お世話になりました。ありがとうございました!

第二位は日本庭園である。殺伐とし騒音の多い首都で、唯一のんびりと静けさを楽しめる場所である。国立植物園の一角にあり、ドミニカ共和国の柔道の父と呼ばれる日系人の方が日本庭園を独学で学ばれ、造り上げたそうだ。竹林があり、風になびく笹の音が心地良い。また池には鯉や亀もいて、ぼーっと眺めているだけで心が洗われ、ゆっくりとした時間を楽しめる。

第三位は源武館道場である。首都のサントドミンゴ自治大学にある剣道場で、日本の支援で出来た木製床の立派な道場である。ここで2年間みんなと居合道及び剣道の稽古をした。着任当初は床が真っ黒で、全く掃除をしていないのが分かった。それ以来、稽古前には雑巾がけを習慣づけた。これは授業で使う学生達にも同じである。せっかくの良い道場なので綺麗にまた大切に使って欲しい。

まだまだ書きたい事は沢山あるが、ここで筆を置く。ドミニカ共和国で私が知り合った人々は陽気で親切で本当に良い人々だった。彼らとの良い思い出を沢山胸にし帰路につきたい、ありがとうドミニカ共和国!

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