2024/09/24 Tue
文化 生活 自然
イスラム歴
イスラム教諸国で用いられる太陰暦は、マホメット暦、またはイスラム暦ともいいます。写真は、タジキスタン国ドゥシャンベの上弦の月。イスラム歴では29日と30日の月が交互に設定されていて、1年は354日です。30年間に11回の閏年を設け、断食の第9月(ラマダン)と巡礼の第12月を特に大切にしています。(写真1)
1年を12か月とし、新月の日を各月の第一日目となるように設定しています。30年間を一つの周期としてとらえ、30年周期の第2、5、7、10、13、16、18、21、24、26、29年の最終月を閏月としています。つまり、1年は平年が354日、閏年は355日となります。イスラム暦は、月の変化に応じた暦なのです。我々の使っている太陽暦とは、1年で10から11日の差があります。写真はドゥシャンベの月拡大(写真2)
1月ムハッラム30
2月サファル29
3月ラビーウルアウワル30
4月ラビーウッサーニー29
5月ジュマーダルウラ30
6月ジュマーダッキヒラ29
7月ラジャブ30
8月シャアバン29
9月ラマダン30
10月シャウワール29
11月ズルカイダ30
12月ズルヒッジャ29
例年ラマダンの開始日が異なる月となるのは、このような月の変化に伴い、太陽暦とは異なった暦を使っているためです。ラマダン月には、毎日の日の出、日没の時間をカレンダーにして公開しています。これは緯度、経度によって日の出、日没の時間が異なるので、都市ごとに異なります。写真は、ラマダンカレンダーです。(写真3)
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