2025/02/27 Thu
文化
アイニ記念オペラ・バレエ劇場


タジキスタン共和国の首都ドゥシャンベの中心部に国立アイニ記念オペラ・バレエ劇場があります。1936年にタジクミュージカル劇場として設立された歴史ある劇場です。主にバレエとオペラの公演がシーズン開始の9月から翌年の6月まで行われています。劇場の最初の団員は若い役者で構成されており、そのほとんどは専門的な教育を受けていなかったようです。 1939年10月16日、タジク語初のオペラ「ヴォースの蜂起」が初演されました。1940年には共和国最高会議幹部会の決定により、劇場は国立オペラ・バレエ劇場と改名されています。1941年4月、タジキスタン文学芸術の10年の一環として、同劇場はモスクワの公演で「ヴォースの反乱」を上演し、高い評価を得て、劇団はソ連最高の勲章であるレーニン勲章を授与されました。オペラは『エフゲニー・オネーギン』、『ドナウ川のザポロージェッツ』、『カルメン』、『リゴレット』、『ケトとコテ』、バレエは「白鳥の湖」「ドン・キホーテ」「バフチサライの泉」「シンデレラ」「雷の道」、オペレッタは「ジプシー男爵」「こうもり」「シルバ」「マリツァ」「セヴァストポリ・ワルツ」等の公演を行ってきました。公演の演目により料金は異なりますが、基本的に入場料は30ソモニ(日本円で450円程度)で全席同じ料金で購入可能です。


国立アイニ記念オペラ・バレエ劇場では、バレエ部門のタジク人ダンサーと日本人バレエ研修生10名が在籍中と、オーケストラの演奏者たち30名ほどが出演しています。1か月に4回程度の公演がありドゥシャンベ市民の憩いの場となっています。オペラの定番の演目「ジゼル」の写真2です。


2025年3月に同オペラ・バレエ劇場のバレエ団はフランスパリでの公演の予定があり、日々練習に励んでいます。日本人バレエ研修生たちは、日本からタジキスタンに来て研修生になった人たちばかりでなく、カナダ、エジプト、ベラルーシ、英国、ロシア等のバレエ団で活躍していた方たちもいます。研修生に聞いた話では、5歳くらいからバレエを習い始めたという人が大勢います。世界で活躍するバレエ研修生の公演を是非見に来てください。
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