JICA海外協力隊の世界日記

シルクロードからこんにちは!

「どこでもドアー」

旧ソ連の1つの共和国として社会主義政権下で運営されてきたが1990年のソ連崩壊に伴い、共和国として独立したのが、中央アジアの西南部に位置する国、タジキスタン共和国です。シニア海外協力隊である私は、20231次隊、職種:公衆衛生として派遣され、首都ドゥシャンベ市内にある医科大学の公衆衛生学部に配属され同国の医療教育制度の改革に関するアドバイス業務を行っています。シニア隊員としては3回目の赴任で、以前は、大洋州のミクロネシア連邦保健省でワクチン対策アドバイザー業務を行い、パプア・ニューギニア保健省では、マラリア対策課にて薬剤浸漬蚊帳の配布に係る業務を行いました。公用語がタジキスタン語、日常会話はロシア語と、毎日語学で奮闘しています。配属先には英語を理解する人もいて、毎日英語、ロシア語、タジク語を使って活動を行っています。ちなみに日本での生まれは、札幌市で、本邦の住所は千葉県松戸市です。

人口約1000万人の中央アジア、タジキスタン国の首都ドゥシャンベ市内の交通手段は、10人から20人程度が乗車できるミニバスと路線バス、トロリーバスがあります。早朝6時ころから走り始め夜は9から10時ころまで運航していて市民の足となっています。私は、このバスに乗り配属先のある大学まで毎日通勤に利用しています。(片道30分)このバスにはユニークな運航形態があります、大型路線バスには、一応バス停があり、そのバス停には必ずバスは停車するのですが、道端の通行人がバスの運行番号を確認して、運転手さんに合図(一般的には手を挙げます)をすると、バスはほとんどの場合、バス停以外の場所でも停車してくれて、乗客を乗せてくれるのです。

ミニバスも同じく、合図があればどこでも乗り降り自由であります。日本だけでなく、欧米でもこれほど柔軟な対応をしている公共の交通機関を筆者はみたことがないです。勿論安全性の確保という面における危惧はあります。

そしてバス車内での驚きの出来事、比較的高齢な人、高齢女性に対しては、すぐに若者が席を譲る姿があちこちで見ることができます。職場の同僚に聞いた話では、高齢な人に席を譲らない若者は、皆から軽蔑視される習慣があり、タジキスタン人にとってはごく普通の行為とのことです。果たして日本の若者たちも、高齢者に席を譲ることはあるかと思いますが、これほどタイムリーになされてはいないではと感じます。見習わなければいけないマナーです。

大型路線バス、ミニバスは、どこまで乗っても同じ料金で、一人2.5ソモニ(日本円で35円です)ちなみに市内を走っているタクシーの初乗り料金は、10ソモニ(140円)です。

以上タジキスタンの交通事情です。

次回は、タジキスタン人の結婚形態と結婚適齢年齢について書いてみます。

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