JICA海外協力隊の世界日記

シルクロードからこんにちは!

タジキスタンの結婚事情

タジキスタンでは、男女とも18歳になると結婚することが法的に可能です。大学に進学する学生は、17-18歳で大学に入学します。卒業するのは21-22歳ですが、大学在学中に結婚する学生も多くいます。タジキスタンの50歳代の大人の女性に聞いた話では、女性の結婚適齢期は25歳までで、それまでに子供が2から3人いるのが理想とのことです。子たちが大学に進学して卒業する時に、両親が50歳前で、結婚した若いカップルに親が援助可能な年齢でいることが大切と話しています。学生同士の結婚の場合、若い夫婦には生活能力が無いに等しいので、生活用品等々両親が買いそろえて、与えるのが習慣だそうです。結婚の形態、きっかけですが、昔ほどではないとのことですが、「家族婚」(両親が決めた結婚)というのが、多くの結婚のスタイルのようです。会ったこともない相手と結婚するのだそうです。両家の親が了解して決まるそうです。新郎、新婦の両親は、相手の家の家柄を考量して、つり合いの取れた相手方を選ぶのだそうです。当地に赴任して1か月もたたない時期に、結婚式に招待されて出席してきました。新婦の話によると、親同士が決めた結婚だそうです。

結婚式は、2回セレモニーがあり、本番の結婚式の前日の朝に、男性だけ参加する、朝食ピラフ会があります。その日には、新郎、新婦は、会場にはいません。男性が、結婚式会場に出向き、朝食のプラフ(ピラフ)を食べて帰ってくるだけのものです。結婚式本番の日には、着飾った参列者たちが多く集まり、披露宴の時間が3時間以上もあります。結婚したカップルは、裕福な家庭のようで、参列者は、300名くらいはいました。気になるご祝儀の相場ですが、一人50米ドルから100ドルでした。プラス花束を持参します。しかし、若い世代の学生に聞くと年々恋愛結婚も増えてきているとのことでした。ある学生に聞いたところ、親が決めた結婚には反対はできないそうです。

昔は、結婚するカップルの8割程度が「親婚」だったようですが、今は3割程度になったようです。地方都市では、「今でも親婚」が主流とのことです。

ある離婚した25歳の女性と話す機会がありました。2歳になる子供がいます。再婚は考えていないかと聞いたころ、タジキスタンでは、1回結婚して離婚を経験すると、再婚相手は、離婚した男性か、配偶者と死別した男性との再婚が選択肢になるそうです。イスラム教なので、国の法律では認められていないが、4名まで妻を持てる教えがあり、お金持ちの男性は、妻が4名いる人もいるそうです。(奥さんは一人がいいです)

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