2020/02/05 Wed
文化
ヘナタトゥー
モロッコ女性のおしゃれの1つ
「ヘナ」という植物染料を使い、手や足に模様を描いていきます。
結婚式や出産祝い、様々な行事の時に、女性はヘナタトゥをします。
花嫁さんや主役のヘナタトゥは、とても細かく、何時間かかったの?という程です。
美容師がヘナタトゥーを行うような気がしますが、ヘナタトゥは美容室ではなく、結婚式などのドレスやアクセサリーを売っているようなお店に頼んで、施術者を呼んでもらいます。
ヘナタトゥをやっている間は、おしゃべりを楽しむのですが、私にヘナタトゥをしてくれた女性もエステティックを学んでいたそうです。
今は、家の仕事をしながら、フリーランスで呼ばれた時に仕事をしています。
私の活動先の美容クラスでは、ヘナタトゥの練習は行いません。
彼女も独学で学んだようでした。
ヘナタトゥはヘナ染料を注射器に入れて、行います。
基本は、手のひらと手の甲、両方に描いていきます。
足に書く時は、足の裏まで描いていくので、ヘナタトゥーをすると、乾くまで何もできません。
ヘナには、冷却効果や消臭効果があり、ヘナタトゥを乾かしている間はスースーします。
乾いたヘナを落とすと、オレンジ色になり、その後数日経つと茶色になってきます。
1週間から2週間くらいで消えてしまうおしゃれですが、毎日変化を楽しむことができます。
任地シディカセムでは、施術者を依頼したり、家族で行い合うヘナタトゥですが、
観光地に行くと、道端や広場で声をかけられて、気軽に行うことができます。
価格は交渉になるので、様々です。
デザインによって時間も異なるので、お互いが納得できたら、それでいいのでは無いかと思っています。
観光地では、何人もの人が一斉に施術しているので、可愛いデザインを見つけると、
「あれと同じにできる?」と聞いて、
「もちろん。」と言うから、お願いするのに、
出来上がってみると、全くの別物ということがあります。
それぞれが自分のデザインを持っています。
おしゃべりをしながら、一緒にデザインを考えたりする時間が、とても楽しいです。
私の周りは女性ばかりなので、ヘナタトゥをしている私を褒めてくれます。
期間限定のおしゃれですが、思い出に残る素敵なおしゃれです。
モロッコの1つの文化を知ることで、女性が収入を得て、たくましく生きていることを知ることができます。
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