JICA海外協力隊の世界日記

セネガルにアミナタ置いてきた

九九コンテスト

セネガルの小学校教育隊員、アミナタです!

活動先の小学校にて、11月から12月にかけて小テストを毎週行うという形で九九コンテストを実施しました。

対象の学年

対象学年は3年生から5年生です。

セネガルでは学年が上がる度に少しずつ九九の学習を進めていきます。

そのため、既習の範囲に合わせてテスト用紙を作成しました。

3年生では1~4の段、4年生では1~6の段、5年生では1~9の段で、

各回10問、週に一回のテストを5週にかけて実施しました。

ある週の5年生のテスト。同じ問題で2パターンのテスト用紙を用意し、隣同士で写すことを防げるようにしました。

小テストを繰り返して

小テストの実施は、日本でなら難しいことではありませんが、セネガルでは少し苦労もありました。

セネガルの小学校は3学期制で学期末には試験がありますが、それ以外にテスト形式で問題を解く場面をあまり見かけません。

さらに、フランス語を読んで理解することがまだ難しい段階では、学期末の試験時は先生が現地語であるウォロフ語を交えながら説明し、1問1問、全員が同じ速度で進めていくことが多いです。

こういった事情もあり、初回の小テストでは戸惑いも見られ、白紙の児童もいました。

また、テストに慣れていないためかカンニングをする児童も出てきてしまいました。

2回目以降は担任の先生方にも協力していただき、自力で解かなくてはならないこと、解き終えても静かに待つこと、この先小学校卒業の試験など、カンニングが絶対に許されない試験が待っていることなどを説明していただきました。

それでもカンニングは最後までなくなりませんでしたが、2年間の活動の中で一番厳しく指導をした場面だったので、テストは真剣に取り組むべきであるものだということが少しでも子どもたちに伝わっていたらと思います。

コンテスト上位の児童にはちょっとしたプレゼントを渡しました!

九九ブーム?

毎回の小テストの結果を見て、気になる子には個別に声をかけ、休み時間に九九の暗唱を一緒に練習するという取り組みもしました。すると「私も言えるよ!」「今から言うから聞いてよ!」などと子どもたちが集まってきて、登下校時にも練習する子が出てくるなど、ちょっとした九九ブームが起きました。

これをきっかけに、友だちと練習するなど、少しでも楽しく学べる工夫を見つけてくれることを願っています。

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