JICA海外協力隊の世界日記

ペルーで考え中

ペルー北部観光日記① ピウラ・CITEチュルカナス訪問編

先日のチクラヨでのイベントに合わせて休暇をとり、ペルー北部のピウラ州・ランバイェケ州に先輩・同期と旅行に行ってきました!たまたま両方の州に私の配属先の地方支部があったので、今回数名で訪問させて頂きました!

お邪魔したのは

・CITE Cerámica Chulucanas:シテ チュルカナス支部(ピウラ州)

・CITE Sipán:シテ シパン支部 (ランバイェケ州)

の2ヶ所です。それぞれの所長やスタッフたちとリマで会ったことはありますが、地方支部を訪問するのはこれで2回目です。(記念すべき初回はこちら

今回はピウラ州のチュルカナス訪問編です!

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この日は2つの街を訪れました。まずはCITEがあるチュルカナス、そして工芸品の街として有名なカタカオスです。各センターは地方ごとに取り扱う手工芸に特色があるのですが、チュルカナス支部は主に焼き物をメインに扱っていて、そのためセンター名にも「Cerámica (陶芸)」という言葉が入っています。

ここの主な工芸品は

.陶芸

.植物の繊維による工芸品

.木工

.テキスタイル です。

CITEはいわば農協的な存在なので各センターで生産はしていませんが、

このチュルカナスでは陶芸職人たちのために粘土を一括生産していて、1kg単位で販売しているそうです。

センター内にはこの他にも、素材研究のためのラボやチュルカナスの焼き物が集められたギャラリーがありました。

1I8A0439.jpg1I8A0416.jpg

センター見学の後は近所の陶芸工房見学です。1I8A0548.jpg

チュルカナスの陶芸品は分業制だそうで、ここの工房に各工程の職人さんが通ってくるとのことでした。この日は絵付と焼きの作業を行っていました。

生成したツボやお皿、お香立てなどを小さい石で滑らかにしてから白い塗料を塗っています。この白地に、水で溶いたトロッとした泥で模様を描き、乾燥させたのちに焼成します。1I8A0512のコピー.jpg

この時に、マンゴーの葉を敷き詰めて燻しながら焼くことで、黒い色に染まるのだとか。一度では真っ黒にならないので、2〜3回焼くのだそうです。

黒く燻した後、焼く前につけた泥部分を削ると、ネガポジが逆転して白い模様が出てきます!面白いですよね!描いている模様は、伝統模様からモダンな模様まで色々作っているとのことでした。1I8A0569.jpg

1I8A0591.jpg
私たちも、一人ひとり名前を絵付させてもらいました。力加減によっては泥が出過ぎてしまうので、なかなか難しかったです。


乾かした後に他の陶器達と一緒に焼いてくれるそうで、今度何かのタイミングでリマに持ってきてくれるらしいです!(たぶん笑)

午後はカタカオスに移動し、

paja toquilla (パハ・トキージャ) というヤシ科の植物の繊維を使った工芸品を作っている工房へ行きました!

案内してくれた女性の職人さんはリマの手工芸市で会ったことがあり、
彼女からいくつか工芸品を買ったのですが、そのことも含め私のことを覚えていてくれました!感激です。1I8A0708.jpg

その工房では小さいアクセサリーから帽子までさまざまなものが作られており、
中でも、帽子を編む技術はとても複雑で完成までに1ヶ月半以上かかるんだとか。

私も含め、隊員達に人気だったのはカラフルなうちわ!各々購入し、この後の旅路でも大活躍しました。笑8.jpg

その後はカタカオスの中心部にある工芸品店が数多く並ぶ通りを散策。行く先々で魅力的な工芸品があり、かなりじっくり見て回りました。買い物が終わる頃にはどっと疲れが笑

ピウラの工芸品で満たされた1日でした。

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今回の訪問で印象に残ったことがあります。


毎回、センター長やスタッフの方へそれぞれの隊員の職種などを簡単に紹介するのですが、その度にシニア隊員の同期を見て「彼もボランティアなの??」と驚いていました。多岐に渡る職種の隊員がいることも印象深かったようで、その後の訪問先でも、職人さんに向けて我々の職種や所属をきちんと説明してくれていたのが嬉しかったです。

今回の訪問を通して我々のペルーの文化への理解が深まったことは言うまでもありませんが、
先方もJICAや我々ボランティアのことについて理解を深めてくれたことが嬉しく、とてもいい体験になったと思います。

と同時に、
JICAの事業やボランティアについて、ちゃんと理解してもらうのには一度や二度説明したくらいでは足りないのだなと実感しました。私を通して「JICAというボランティア達がペルーにいる」ということをなんとなく知っていても、他に具体的にどんな職種があるのかまでは想像しにくかったようです。 (私の説明不足もありますが…)

なので、今回他の隊員を紹介したことで、彼らの中のJIACボランティアへの認識や理解が多少深まったみたいでした。

「うちの支部にもぜひJICAボランティアに来てほしい。誰に相談すればいいの?」と最後に聞いてくれたのが嬉しかったです。興味を持ってくれるって、嬉しいですね。

次回はCITE Sipán訪問について更新予定です!お楽しみに!

Chao!

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