2023/05/22 Mon
スター 文化
室町のフェス
ベトナム北部・ハナム省の大きなお寺で…
大規模な野外フェスに参加してきました。
ざっと1万人はいたでしょうか。
何のフェスかと言いますと・・・
遠くてわかりづらいですが、
なんと、「狂言」です。
室町時代から続く、狂言。
コントのような大道具はなく、
一つの扇子が時には筆代わりに、
またある時は刀に、盃に・・・と
想像しながら楽しむ、
日本最古の「喜劇」です。
それを1万人のベトナム人が見て、
どっかんどっかんウケているのです。
圧巻でした。
実は2023年は、
日本とベトナムが外交関係を樹立して50周年
という記念の年。
これに合わせベトナムではいま、
両国主催の「日本推しイベント」が
各地で行われていまして、
この”狂言フェス”も、
50周年を祝う記念プログラムの一環で
開かれたというわけです。
先日は、首都ハノイのど真ん中でも
狂言のイベントが開かれました。
舞台袖のスクリーンには
ベトナム語字幕がばっちり表示。
ちなみに犬の鳴き声は、
狂言では「びょうびょう」と
表現するのですが、
ベトナム語訳で「ガウガウ」となっている
スクリーンの字幕を見て、
「あ、これは鳴き声なのか」と
日本人の私も理解が進みました。
特に観衆を沸かせたのが、
「ベトナムならではのアレンジ」です。
なんと狂言師のお二人が、
演目の一部をベトナム語で熱演!
それもまた、
両国の笑いのツボをおさえて、
すっごくいい感じで・・・
と、文字で説明するのは難しいので。
詳しくは、私が担当する情報番組、
「ジャパンリンク」でご覧ください!
これまで私は
伝統芸能に率先して触れる機会は
なかったのですが、
ベトナムの人々が日本の文化を楽しむ姿に
なんだかうれしくなって・・・
すっかりハマりました。
狂言師の小笠原由祠さん(中央)と。
日越をつなぐスターに、
また一人、出会えました。
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