JICA海外協力隊の世界日記

コロンビアからの手紙

コロンビアの12月7日

コロンビアでは12月8日は大事な祝日で、その前夜である12月7日の夜は各地で盛大にイベントが行われます。

12月8日は、日本では真珠湾を攻撃し太平洋戦争が開戦した日として知られますが、カトリック教国では「Día de la Inmaculada Concepción(無原罪の御宿りの日)」として祝日になっています。

祝日になったのは1854年からで、カトリック教会が「聖母マリアは原罪なしに生まれてきた」と定めたことに由来します。ちなみに原罪とはアダムとイヴがリンゴを食べてしまった罪のことで、キリスト教ではその子孫である全ての人間は罪を背負って生まれてくるとされています。しかしキリストは「人間から生まれた聖なる人物」であり、その母であるマリアを汚れなき存在とする為、この考え方はとても重要だということです。

コロンビアでは7日の夜に家の前でロウソクを灯します。マンションの場合は入り口まで降りて灯していました。多くの家庭で行われており、クリスマスのイルミネーションと重なりとても幻想的な雰囲気になっていました。

また各地で花火が打ち上げられます。

日本の花火大会と比べると規模は小さく時間は30分ほどですが、本当に至る所で行われます。私は家の近くのショッピングモールで見ましたが、特別有名でもないショッピングモールが会場になり、大学や公園でも打ち上げられていました。高台に住んでいる訳ではありませんが、それでも5カ所で打ち上げられているのが見えました。ボゴタ市内だけでも数十カ所で打ち上げられていたように思います。

またショッピングモールでオペラが行われていました。

花火を打ち上げていたのと同じ、特別有名でもないショッピングモールですが、この日の盛大さを物語っていると思います。まさか生まれて初めてのオペラをコロンビアのショッピングモールで見るとは思いませんでした。

カトリック教国の祝日を体験したのは今回が初めてでした。祝日はその国の文化をよく反映していると思います。

私は日本での祝日や年中行事について詳しく調べたこともなく特に大切にしてきませんでしたが、日本人として世界で生きていく上でも、大切にすべきことなのだと感じました。

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