JICA海外協力隊の世界日記

コロンビアからの手紙

7月20日はコロンビアの独立記念日

7月20日はコロンビアの独立記念日で各地でパレードが行われました。私は首都で行われるパレードを見に行ってきました!

 

<コロンビアの独立記念日について>

1810年7月20日、コロンビアの首都ボゴタ中心部の、現在ボリーバル広場となっている場所で、スペインからの独立宣言がなされました。
独立宣言以降、南米の英雄シモン・ボリーバルを中心にスペインと9年戦い、1819年8月7日の「ボヤカの戦い」に勝利し、完全な独立を果たします。その期間に亡くなった方は15万人(当時のコロンビアの人口は130万人)と言われています。
コロンビアの国旗は黄、青、赤の三色旗ですが、黄はこの土地に存在すると信じられてきた黄金郷伝説にちなみ、青はカリブ海と太平洋に面した南米唯一の国であることを示し、赤は独立戦争で流された血を意味します。
その後もコロンビアでは、50年に及ぶゲリラとの内戦で22万人の犠牲者と700万人の国内避難民を出しています。

現在、国内避難民の数は世界一です。

街全体が世界遺産として登録されているカルタヘナを始め、素敵な観光地が沢山あり、また人も親切で食べ物も美味しいコロンビア。危険なイメージが無くなり、沢山の観光客が訪れるようになることを願っています。

<独立記念日のパレード>

10:00〜12:00にボゴタのcarrera68という通りを中心にパレードが行われました。何キロにも渡り道の両側に隙間なく人が詰めかけ、大変な賑わいでした。壁や木に登って見学する人も。。。
軍事パレードということで、様々な部隊が隊列を組んで行進をしました。ゲリラと戦っていた部隊、女性だけの部隊、障害者の軍人の方たち、朝鮮戦争に行っていた退役軍人の方たち。
楽器を演奏している部隊や歌っている部隊、厳しい顔をして歩いている方や笑顔を振りまいている方たち。中には携帯電話で観客を撮影している方や、ガム噛みながら行進している方もいて、パレードに出る方々のあるべきマナーが日本と異なるのかもしれないと思いました。

パレードのすぐ近くでは軍がテントを張りブースを開いていていました。軍隊で実際に使用している装備を触ることができたり、軍服を着て写真撮影ができるコーナーがあり盛り上がっていました。

思えば初めて軍事パレードを見ました。日本のように、いわゆる軍隊を持たず、自由を勝ち取った記念としての独立記念日がない国は少数派なのかもしれません。

独立記念日をお祭りのように過ごし、軍人に対しとても好意的な感情を持つコロンビアの人たち。異文化を理解するには、歴史的な背景もしっかりと知らないといけないのだなと思う1日でした。

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