JICA海外協力隊の世界日記

Luna in Uganda

農家訪問ー堆肥普及

こんにちは!2024年もあっっという間に過ぎ去り、新しい年が来てもう既に1ヶ月が経とうとしていることに驚いています...

2025年もよろしくお願いいたします!

最近は、近隣稲作農家さんの訪問を始めて、農家さんともっと関わりを増していきたいと思うようになり、「稲作栽培技術の普及」を行うことに決めました。

周辺の農家さん達は、既に先輩隊員により稲作栽培についての研修を受けており、ラインプランティングが採用されていたり、プランティングフォークを自分たちで製作し、近隣の農家で共同使用していたりと、栽培知識がある人も多かったため、何か新しいことをテーマにしたいと考えていました。

農業をする上での問題点や、何か役に立ちそうなものがないか...と意識しながら農家訪問をしていて、目に留まったのは脱穀後の稲藁でした。

農家さん達は稲を収穫後、圃場で脱穀をし、残った稲藁は放置 or 燃しています。


IMG_0617.jpegすごい量の稲藁。農家さんはこの量を手で収穫し、ここまで運び、脱穀をしています。

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野菜のマルチングに使っている人もいます。

また、農家さんと話をしていて、収量が落ちているという話も聞くことがありました。長年作物を植え続けているため、地力が弱くなっているのではないかと考えました。

そうしていく中で、一緒に農家さんを回っていたスタッフと「堆肥についてはどうだろうか?」ということになり、、

堆肥についてのインタビューを始めました。すると野菜栽培に鶏糞を撒いている農家がいて鶏糞に馴染みがあるとわかったこと、堆肥というものを知らない農家がいたこと、対象にしていた稲作圃場では水の確保は簡単だったことなどから、普及内容を「堆肥」に決めました。

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これは配属先にあるデモ圃場です。

8年ほど「何も無し」「化学肥料だけ」「堆肥だけ」で栽培している圃場で、写真に左側写っているのが「化学肥料だけ」右側は「堆肥だけ」を撒きつづけている圃場です。

写真だけでも分かる緑の濃さの差!化学肥料だけでなく堆肥を撒かないと地力は衰えていくよ、ということがよくわかるデモ圃場です。

私自身この圃場から堆肥の大切さを実感したので、是非農家さんにも目で見て、理解してもらう必要があると思い、農家さんを配属先に来てもらうことから始めました。

今回私たちは3日間に分けて、3箇所の村から稲作だけでなく野菜を栽培している方達を対象に堆肥の大切さや作り方などを、プロジェクトスタッフの巧みな話術で講義をしてもらいました。

今回は現地語(ガンダ語)で研修を行ったので、ガンダ語で書かれた簡単な資料を用意しました。堆肥には色々な作り方や効果があり、使用には注意が必要なことも説明しました。

研修前は「時間になっても人が集まらず、来てくれないのかもしれない」と思ったり、「どうせ遅れてくるだろう!」と思っていたら集合時間前にたくさんの人が来てくれていたり、3時間以上遅れても歩いて来てくれる人がいたことに嬉しく感じたり、「今日は帰って鳥追いをするから早く帰ります。」と言っていた人たちが最後までいてたくさん質問してくれたり、、、多くのことを感じ、もっと頑張らなければ!と思う3日間でした。

次回は農家圃場で実際に堆肥を作っていきます!

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