JICA海外協力隊の世界日記

笑顔あふれる、ロンボク島。

中高生への性教育。

先日、中学校・高校での性教育に同行しました。
今回は、私が活動している県内でも比較的郊外にある中学校・高校に、県の保健局および該当地域の診療所にいる助産師が赴き、ボールペンとノートを配るとともに、性教育を行うというものです。
当県の、特に郊外は貧しく、知識の不足もあって高校生同士の妊娠のため学校を退学する生徒もいる…ということで、
地域の特性に沿い、若年出産のリスクや思春期における第二次性徴について授業をしていました。
最初は恥ずかしがっていた生徒達がほとんどでしたが、
授業が進むにつれて、もらったボールペンやノートで早速メモをとったり、自身の身体に関する質問が多く出たりと、熱心に授業を受ける姿が印象的でした。
私は、スタッフの希望に合わせて、若者がタバコを吸う健康リスクなどを簡単にお話させていただきました。

この活動に同行して、すごい!と思ったのは、授業を行った助産師の機転の良さ。
インドネシアではプロジェクターの普及が進んでおり、ロンボク島でも多くの学校にプロジェクターがあります。
しかし、壊れていたり、停電、パソコンと接続できないなど、プロジェクターがあっても使用できないことも多いのが現状です。
今回、スタッフ達は、準備していたプレゼンテーションが使用できない場合、ホワイトボードに絵をかいたり、質問形式をより多く取り入れたりと、
状況に応じて、ものがなくてもできる教育、を実践されていました。
私も、普段から手洗いやタバコ、体操などの健康指導を行っているものの、普段は語学が未熟なのを言い訳半分に、パソコンを使用したプレゼンテーションやビデオに頼りがちで…、
停電やトラブルがあるといつも困ってしまう我が身を反省。
そして、少々のトラブルがあっても機転をきかし、また活動に励んでいこうと思いました。
活動に同行させていただけたこと、中高生の笑顔が見れたことに感謝です。

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