JICA海外協力隊の世界日記

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ボツワナで出会った大切な家族

 2023年5月17日の帰国まで一年を切った日にボツワナ生活で忘れられない出来事がありました。それは職場があるスタジアムのところで迷い猫を発見したことです。その子を見つけた当時は目やにで目も開いていなく、怯えたように泣いていました。生後一ヶ月程で、餌を自分で見つけることもできる状態ではなく放っておくことはできませんでした。はじめは一時保護してボツワナ人で飼ってくれる人を探そうと思っていましたが、直ぐには人が見つからなかったことと、保護すると決めた時から誰もいなかったら責任を持って面倒を見ると決めていたので、この迷い猫を飼うことにしました。それと同時に一緒に日本へ帰国することも決めました。そしてこの子には、出会った同時期に仲良くなった友達の名前からSugar(シュガー)と名付けました。

 シュガーを保護した時は少し風邪気味で弱っていた為、直ぐに病院へ連れて行き、ご飯と体に付いている害虫を駆除するパウダーを買い、その後食事を与え体力が戻ってから、予防注射等を行いました。シュガーと出会ってからは、活動があまり活発ではない期間のお家時間も楽しく過ごすことができました。またソフトボールの活動で長期間不在になる時は、韓国人の友人で猫を飼っている家にシュガーの面倒を見てもらったり、周りの協力もあり活動に集中することができました。
 帰国までの準備は1年かけて、狂犬病の予防接種を数回、狂犬病の抗体検査や政府へ提出する書類準備と、発情期に入る前には現地で避妊手術も行いました。

 ボツワナでシュガーと出会った時はちょうど活動にも悩んでいた頃でしたが、シュガーのお陰で残り一年がんばろうと思うことができ、とても大きな存在になりました。帰国時も飛行機の座席の足元にシュガーの入ったバッグを置き一緒に飛行機を2回乗り換え帰国しました。ボツワナ生まれ、日本育ちとなるシュガーと今後日本の生活を楽しみたいと思います!

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