JICA海外協力隊の世界日記

ランバレネ日記

赴任から1年が経ちました

ブログを長いこと更新していませんでした。

この10月で赴任から丸1年となりました。

1年経ったところでの成果を少し振り返ってみたいと思います。

まず、自分から外に向けての成果というのは、ほとんどないと言うのが正直なところです。

やろうと思っていることは、主には、

1.市内の中等学校(ガボンは中高一貫になっているところが多く、7年制)でのエイズに関するクラブ形成・若年層向けの啓発活動。

2.患者さんを集めて、通院や薬の服用について周知する会。

3.通院が途絶えてしまった患者さんの自宅の訪問。
といったことがあります。

学校がバカンスに入ってしまったり、同僚の仕事との兼ね合いや地理的・資金的な問題もあり、計画を立てた活動がほとんどできていません。

そういった外部環境的なものもある一方で、自分の力不足も強く感じます。

エイズに関する知識を知っていても、現地の人達になかなか伝えるのは難しい。

もっとフランス語が出来れば、もっといろいろ伝えられるのに、なんてもどかしさを感じることが多々ありました。

そんな暗中模索で、考えていることをうまく言葉に表すことが出来ず、ブログの更新が途絶えてしまった、というのがあります。

他方で、自分自身としては成長できたところがいくつかあると考えています。

1年で院内のことをつぶさに見ることができました。

それによって、一人で任せてもらえるような業務も増えたり、患者さんなどに対し、院内での流れを説明できるようになりました。

フランス語で患者さん達と話したり、何かを説明したりするのはいつもドキドキしますが、楽しいものです。

フランス語を勉強してきて良かったな、と感じます。

治療薬やエイズ発症によって引き起こされる病気の知識など、少し突っ込んだ知識もそれなりについてきたかなという感覚もあります。

残りの任期は半分を切ってしまいましたが、こういったことを今後の活動に生かせればと考えております。

あとは活動からは外れますが、普段の生活では停電や断水がそれなりにあり(特に断水は夕方~明朝というのが週の半分以上)、着任からのストレスの大きな要因ではありました。

それも1年経つぐらいから、あまり困るようなこともなくなり、料理や家事をそれなりにできるようになりました。不便さにもあまり動じなくなったことだけでも最初より大分成長できたな、と思いました。

なお、当院が外務省の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の枠組みで支援を受けることが決まり、建物を増築することが決まりました。

もう1か月ほど前の話になりますが、在ガボン日本大使館の佐藤大使閣下や市内各所からの多くの来賓の方にお越しいただき、署名式を行うことが出来ました。

本プロジェクトに際しては、私自身は上記支援の枠組みと申請方法の案内はしたものの、それ以上はあまり関与することもなく、院長の直属でプロジェクトの採択まで進みました。この後もプロジェクトの完了に向けて、必要があれば可能な限りお手伝いができればと考えております。

また、当施設と同じ敷地内にある母子保健センターにおいても、同枠組みで導入される機材の引き渡し式がありました。

当地で活動を行うボランティアとして、貴重な機会に立ち会わせていただきました。

この場をお借りして、日本の皆様に御礼申し上げます。

今後、ブログの記事を書いていくにあたっては、若干専門的なこと、または性に関することも書くことがあるかもしれません(HIVやエイズの問題では避けて通ることが出来ないものでもあるので、皆様の気が許すようであればぜひ読んでいただければ嬉しいです)。

ただ、活動に限らず、この町のことも含めて、肩ひじ張らずにもっとお伝えしていければと思っております。

改めてよろしくお願いいたします!

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