JICA海外協力隊の世界日記

Sensei Takatomo のブラジル日記

サッカーの国

今回はブラジルのサッカー事情について紹介します。ブラジルは皆さんもご存知のように、世界の中でもトップレベルでサッカーが強い国です。先日、アリアンツパルキと呼ばれるパウメイラスが本拠地とするスタジアムの見学に行ってきました。サンパウロ州にはサンパウロリーグがあり、その中でもコリンチャンス、サンパウロ、サントスそしてパウメイラスのこの4つのクラブが人気を占めています。

アリアンツパルキは2014年に完成したスタジアムで、4万人以上の観客が収容できますが、パウメイラスの試合がある日のチケットはなかなか入手することができないくらい人気のチームです。今回はスタジアムのツアーに参加し、VIP席や普段選手たちが使用するロッカールームも見ることができました。

私の任地サンジョゼドスカンポスにもサッカーチームがあります。4月にサンジョゼドスカンポスのチームの2部リーグ昇格をかけた試合を観戦してきました。3部リーグですが昇格をかけた一戦ということもあり、スタジアムには1万5000人ほどの観客が訪れ、たくさんの警察も配備されていました。

前半が終了し0対0、サンジョゼサポーターはロッカールームに下がる相手選手、審判、そして1点も得点しなかったサンジョゼの選手に対しても怒号を浴びせていて、度が過ぎた何人かのサポーターが警察に連行される場面もありました。スタンドとフィールドの間は3mほどの壕が掘られており観客が簡単にフィールドに降りれないようになっていました。試合は後半にサンジョゼが1点を取り1-0で勝利し見事2部リーグ昇格を決めました。

ブラジルと日本のサッカーの大きな違いはサポーターの熱量だと思います。ブラジルでは相手チームの選手や審判に対しての野次はもちろん、自チームの選手に対しても悪いプレーをすれば、たくさんのヤジが飛ばされます。ヤジも非常に汚い言葉が飛び交い、相手サポーターとの喧嘩も時々ニュースになっています。

ブラジル人選手が世界で活躍しているのは、ブラジルサッカーの高いレベルとこのように非常に熱のこもったサポーターがいるプレッシャーの中で戦ってきたからなのでしょうか。本場のサッカーを肌で感じることができ非常に良い体験になりました。

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