JICA海外協力隊の世界日記

南米サッカーコーチの滞在日記

一生に一度の大チャンス

こんにちは。
2018年度1次隊、ボリビア派遣(職種:サッカー)の遠藤です。
第15回目となる世界日記は、ここボリビアで行われた「ドラフト」という、一生に一度の大チャンスについて書いていきます。

4月2日〜4月12日の10日間、スペインから2人のサッカーの指導者がボリビアにきていました。
何をしにきていたのかというと、ボリビアで「ドラフト」を開催するため。
要はボリビアでサッカーのセレクションを開催したというわけです。
ラパス・コチャバンバ・サンタクルスのボリビア3大都市でこのドラフトは行われました。
ドラフトを受けられるのは13歳〜22歳までという年齢制限はありましたが、ドラフトに合格した選ばれし選手はなんと、スペインに行ってスペインでプロサッカー選手になるためにトレーニングができるんです。

しかも合格したらスペインに行くための航空券、スペインでの生活費、家賃、学費、すべて無料。
1円も払わずにスペインでプロサッカー選手のキャリアを目指せるんです。

そんな夢のような話ありますか?
ドラフトを受けられる選手たちが本当に羨ましかったですね。
しかもこのドラフトから6人をスペインに連れて行くと決まっているので、「いい選手がいなかったら誰も連れていかない」というわけではなく、必ず誰かしらはいけるんです。

スペインで無料で本気でサッカーができるなんて、考えただけで最高。

ちなみに今回ボリビアにやってきたスペイン人の指導者は、かつてイスコやアセンシオに指導していたというすごい人たち。
イスコとアセンシオというサッカー選手を知らない人は、3秒以内にググってください。
本当にすごい選手です。

そしてドラフトの合間をぬって彼らがぼくの配属先のチームに来て、実際に指導をしてくれました。

選手たちにとって、貴重な時間になったことでしょう。


しかもスペイン人2人の指導者のうち一人は何度も日本に行って仕事をしたことがあるとのこと。
「こんにちは」「こんばんは」「ありがとうございます」って日本語で挨拶されて、めちゃくちゃびっくりしました。
そして日本の文化や礼儀正しさが大好きで本当に尊敬していると、ありがたい言葉もいただけたんです。
やっぱり他の国の人から日本のことを褒められると嬉しくなりますね。

ボリビアの若い選手たちにとって、このドラフトは人生に一度あるかないかの大チャンスだったはず。
もちろん合格できるのは6人と狭き門ですが、これをキッカケにまた頑張る気持ちが生まれるかもしれませんからね。

素晴らしいスペイン人の指導者に出会えて、ぼくも嬉しかったです。
スペインに留学していた時のことを思い出して、懐かしく感じました。
任期が終わったらまたスペインに行こうと思います。

それでは今回はこの辺で。
Chao!!

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