JICA海外協力隊の世界日記

YAPだより

Rull Market Day(地場物市)

今回は北村さんが休暇中だったということもあり、代打で病院に併設の保健局に派遣となった私が書かせていただきました。

初めまして、栄養士の中島千尋と申します。

12月21日(金)クリスマス休暇前日。

ここヤップではクリスマスが日本のお正月ような感じでお祝いの準備をする人が多いようです。

ちょうどそんなときに、Rull Market Dayという地場物セールイベントが開催されました。

地場野菜の情報収集も兼ね農業局ブースのお手伝いをさせてもらいました。

まず、開場前にテントを張り、地元の方から出品された様々な種類の野菜や果物が置かれ始めました。いざ販売かと思いきや、農業局の方と地元のガーデニング長さんがチェック用紙を持って品定めを始めました。サイズ,状態,ヘルシーさ,価格設定の各項目で5段階評価という家庭菜園による出品にしては厳密にチェックされていました。

きいたところ,そのジャッジによって出品者への利益分配が決まるそうです。

また、良いものは農業局での研究や、贈答用として問い合わせがあった際の紹介対象とし、逆に良くないものは教育を行ったりと、かなり有効活用されるデータとなるようです。

ここヤップでは大量生産する農家はなく、家庭菜園で作られた余剰分をストアに買い取ってもらい販売されています。そのため、ストアでの野菜の種類と品質は安定していないように思えます。しかし、家庭菜園の質をあげることで地域の野菜供給の向上にもつながるのかもしれません。

ジャッジを終えると販売が開始され、待っていたお客さんが続々ブースへ入り会計には行列ができていました。

農業局イベントで販売されていたものの写真をいくつか紹介します。

・左上:カラチバナナとタロ芋。カラチバナナは他の種類のバナナとは違い、実は濃い黄色でねっとりとしていて味や香りはマンゴーのようで美味しいです。ミクロネシアではビタミンB群が豊富なことで知られています。

タロは里芋の仲間で、茹でるか蒸して、日本のように煮物にしたりはせず、主食として食べます。大きなタロ芋は結婚式や出産などの大きなお祝い事の時の贈り物とすることもあるそうで、家族と相談しながら購入していく方も何人かいました。みんなこの日をねらっていたのか、大きなタロは午前中には売り切れてしまい、午後には売るものがないような状態になってしまってました。

・右上:ヤム芋は山芋の 仲間で地元の人でも種類分けできないくらい多くの種類があります。タロ芋より柔らかく食べやすいです。

・左下:シャウシャウ(サワーサップ)とカカオの盛籠

シャウシャウは果物で熟して皮が柔らかくなったら食べごろで、たくさんの種がの周りについた繊維質でジューシーな果肉を食べます。食べにくいけど甘味と酸味のバランスがよくとても美味しいです!カカオがあるということはチョコレートを作る人がいるのかと思い、これを買う人を待っていましたが、この籠は売れ残ってしまいました。一つ頂いて生の豆を食べてみましたが、カカオの香りはほとんどせず渋く苦いだけでした。

盛り合わせや芋などが入っている籠はココナッツの葉で編んで作られていて、おしゃれでそのまま贈答に使えそうでした。

・右下:農業局で栽培したロメインレタスを家庭菜園用にポッドでの販売もしていました。

農業局以外にも様々な出店がありました。

左上:地場の豚や鶏,ターキーを生きたまま売ってました。

ターキーテイルといって日本で言うぼんじり(鶏のお尻の部位)が好きな人が多く、BBQにして食べます。串焼きでなく大きな塊で食べるので脂が満点な感じです。「病院は食べるなというが私達は食べる」という歌詞のヤップ語の歌すらあります。

右上:大学で農産物の加工品を作ったものを販売していました。これはレモンリーフを乾燥させて粉にしたもので料理の香りづけによさそうです。この他にもバナナ粉や唐辛子粉もありました。

左下:ローカル食材のランチプレート。紫のヤム,タロ,ランドクラブと野菜の炒め物,魚と豚肉のソテー,カンクン(空心菜)炒め。どれも新鮮なものを使ったようでカニも豚も臭みがなく美味しかったです。

右下:パパイヤのキムチの素漬。たくあんのようでなかなかいけます。

キムチの素は日本で鍋によく使うものが売られており、私のホストファミリーは何かと調味料代わりに使っています。

今回のイベントで地場産物に関わる現地の人と話せたり、知らない食材やヤップの人の好みなども知れて、今後の活動に活きるように思いました。

任地に来て2か月、つたない英語で病院スタッフや関係機関への聞き取りをしたり、ホストファミリーとの食事作りやストア巡りで食情報を集めたり、どこに活動の矛先を向けようか考えつつ情報収集をしています。生活習慣病対策のために習慣を変えていくのは難しい事ですが、何か気づいてもらえる一歩になれたらと思い頑張っていきます!

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