2019/08/09 Fri
日本語学校
3. ブラジルの日本語学校って?
BOA TARDE! ボア・タルジ!(こんにちは!)
ブラジルでは冬休みが終わり、久しぶりに学校がスタートしました!
生徒たちみんなリフレッシュできたようで、元気いっぱいでした。
私も久しぶりに生徒たちに会えて嬉しかったです。
さて、今回はブラジルの日本語学校についてお話します。
早速ですが、
みなさんは日本語学校ってどんなところだと思いますか?
私は、ブラジル行きが決まるまで、日本語学校は「外国人が日本語を勉強するところ」というイメージでした。おそらく多くの方がそのようなイメージをお持ちだと思います。
ブラジルで日本語教師、じゃあブラジル人に教えるんでしょ?ってなりますよね。
間違いではないのですが、私の活動している日本語学校は”ちょっと”違うんです。
前回の記事で、ブラジルの「日本人会」についてご紹介しました。
ここで思い出していただきたいのが、
ーなぜ、異国のブラジルで日本人会を作ったのか?
それは、”日本文化を守り、日本人で協力して生きていくため” です。
そして、日本人会を作った方々にはこんな想いもありました。
たとえブラジルに住んでいても、"日本語"や"日本文化"を忘れてほしくない。日本人・日系人であることに"誇り"を持ってほしい。誇れる日本の教育、日本語、日本文化を後世に残したい。
そんな日系人の強い想いから、ブラジル各地の日本人会が「日本語学校」を作りました。
これがブラジルの日系社会に存在する日本語学校のはじまりです。
そんな当時の日本語学校は、私たち日本人と同じように国語の教科書で日本語を勉強していたそうです。
この頃の日本語学校は「日系人のための日本語学校」。つまり、生徒は全員が日系人です。
ですが、日系社会でも世代が変わっていくにつれてポルトガル語化が進み、日本語学校は少しずつ「外国語としての日本語教育」へと変化してきました。
また、日本のポップカルチャー(アニメ、マンガなど)への関心から、日本語学習を始める非日系、つまりブラジル人の学習者も増えています。
実際に、私の活動しているピンダ日本語学校は現在、日系人は4割、ブラジル人6割。ブラジル人学習者のほうが多いんです!
とはいえ、このピンダ日本語学校も、先ほど説明した通り、日系人の強い想いから作られた日本語学校です。私はこのピンダ日本語学校で、現地の先生たちと一緒に、日本語を教えるだけでなく、日本文化を日系人やブラジル人に伝えるという活動をしています。
どんなことをしているのか?は、これから少しずつお見せしていきます♪
さて、前回の記事から2回に渡って、ブラジルの日系社会がどんなものなのか?ブラジルの日本語学校がどんなところなのか?を簡単にご紹介しました。
みなさんの知っているブラジルとは少し違っていましたか?地球の裏側にあるブラジル、実はこんなに日本と繋がりが深い国なんです。
また、私がどんなところで活動しているのか少しイメージしていただけたら嬉しいです。
さて、日本はかなり暑くなってきていると思いますが、熱中症にはお気を付けて、お盆休みまであと少し!がんばりましょう!
では、次回もお楽しみに!!
ATÉ MAIS! アテ・マイス!(では、また!)
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